ヤマメ飼育日記

2006年12月 5日 (火)

家でヤマメを育ててみよう-3

我が家の水槽のヤマメの稚魚たちですが、ふ化率が悪くて、8尾しか生き残っていません(-。-;
お腹の卵黄のうを吸収し泳ぎ出したので、水槽の周りを覆っていたボール紙を取り外し、エサを与え始めました。

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養鱒業界では、稚魚が水槽の底から離れ、泳ぎ出すことを「浮上」。エサを与え始めることを「餌付け(えづけ)」と言っています。
これまで、お腹の卵黄のうの栄養で育っていた稚魚が口でエサを食べる、つまり内部栄養から外部栄養へ、栄養源の大転換の時期です。

人間でも赤ん坊の時期はお乳を1日に何回も飲みます。魚も同じで、箱島養鱒センターではヤマメの稚魚に1日6回エサを与えています。しかし、家で飼う場合は何回もエサを与えることはできないので、朝夕の2回のえさでヤマメには我慢してもらっています。

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水槽での魚飼育のコツとして、「エサの食べ残しのないように、少量づつ、魚の様子をよく観察しながら与える」なんて、よく書いてありますが、餌付けからしばらくの間は、食べ残しの餌を出さないなんていうのは無理です。飼育尾数が少ない場合は特にそうです。
水槽の底に沈んだ食べ残しのエサは、水槽の水質を悪化させます。サイフォンなどでこまめに掃除しましょう。
(なんて、ふ化率40%程度の人が言っても説得力がないな・・・・)

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2006年11月11日 (土)

家でヤマメを育ててみよう-2

11月4日にヤマメの発眼卵を収容した水槽では、一昨日あたりから、ふ化が始まりました。
しかし、死んでしまう卵も多く、中には卵から稚魚が顔を出した状態で死んでいる卵もありました。ふ化の途中で力尽きてしまったのでしょう。(合掌)
箱島養鱒センターでは、発眼卵からふ化までの間に死んでしまう卵はほとんどありませんが、我が家の水槽でのふ化率は30%くらいになってしまいそうです。

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稚魚のお腹には卵黄のうと呼ばれる大きな袋が付いています。これは稚魚のお弁当箱。しばらくはエサは食べず底でじっとしたまま、卵黄のうの栄養だけで発育します。

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現在の水温は22~23℃。もう少し水温が下がってくれるとよいのですが・・・・。

11月9日 ふ化確認
水温 23℃

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2006年11月 4日 (土)

家でヤマメを育ててみよう-1

仕事ではヤマメの飼育をしていますが、今まで家でヤマメを卵から飼ったことはありませんでした。今年は家の水槽でヤマメのふ化・稚魚飼育に挑戦してみることにしました。

Img_4026 ヤマメの発眼卵

家庭や学校でヤマメの卵(発眼卵)をふ化させて稚魚を飼ったことのある人は結構いると思いますが、上手に飼えましたか?
箱島養鱒センターの養魚施設で数万尾のヤマメを飼うのと家や学校の水槽で数十尾を飼うのとどっちが難しいかと言えば、家や学校の水槽で飼う方が何倍も難しいと思います。
まず、第一に水。小さな水槽では、周囲の環境から受ける影響が大きいため、水温をヤマメの適温に保つことがなかなか大変です。それから、水槽では水質がすぐに悪化してしまいます。小型水槽での飼育では、水質悪化でヤマメが死んでしまうことが多いですね。
魚にとっても狭い水槽というのはストレスがたまります。(魚も人間と同じでストレスが強いと体調を崩します)。

逆に伝染病の心配は水槽飼育の方が少ないです。水槽は完全に隔離された場所ですし、水道水をカルキ抜きして使えば、他にマスやヤマメを飼っている人以外は病原体の侵入は心配することはないでしょう。養魚場でも生まれたばかりの稚魚は屋内で隔離飼育し、病原体が侵入しないように気を付けている(靴や手指、器具の消毒など)のですが、使っている水に病原体が入り込んだり、飼育者が不注意で持ち込んでしまったりして、稚魚が伝染病に罹ってしまうことがあります。

Img_4171_1 今まで、くちぼそ(モツゴ)を飼っていた水槽です。くちぼそ君達には引っ越してもらいました。大きさは31㎝×15㎝、水深19㎝くらいです。濾過は外付けのカートリッジ式。水はカルキ抜きした水道水。現在、水温が22℃、かなり高めです。

底に人工の砂利が敷いてありますが、砂利は入れない方が稚魚の管理がしやすいです。
卵には直射日光は厳禁です。また、ふ化しても泳ぎ出すまでは水槽を暗くしておいた方が良いので、ボール紙で水槽の周りを覆っておきます。

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ヤマメの発眼卵を25個入れました。さ~て、どうなるでしょうか? 正直言って、すごいプレッシャー感じてます。(最初に小型水槽での飼育が難しいって書いたのはうまくいかなかったときの予防線?)

11月4日10時45分 発眼卵収容
水温22℃

発眼卵(はつがんらん)
外観で眼がはっきりと確認できる状態になった卵。魚の卵は物理的なショックに弱いが、発眼卵の状態になると衝撃に強くなるので、この状態で輸送を行う。発眼卵は表面が乾かなければ輸送に水が必要ないので簡単に持ち運ぶことが可能。

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