2006年2月12日 (日)

ギンヒカリ

ギンヒカリは、群馬県の水産試験場が選抜育種で開発したニジマスの品種。Gin_2_1

ニジマスの大型の品種というとヤシオマスや絹姫サーモン、クイーントラウトなんかがありますが、そられらはみんなバイテクを使った魚で親魚にはホルモン剤も食わせています。しかし、ギンヒカリはニジマスの中にたまに見つかる個体を染色体操作をせずに選抜していったモノ。安心ですね。

さて、味なんですが、これが美味しい。本当です。開発の目的は『味』ではなくて、周年出荷可能な大型ニジマスの開発だったのですが、できあがったギンヒカリは肉質がきめ細かく、あっさりしていて、魚臭さが全然ない。例えればこの魚の肉質は「絹のような」なめらかさ表せばよいかな。

平成13年頃から民間養魚場で生産が始まり、平成17年の生産量は約10トン。スーパーなどでの小売りはされていない。旅館やホテル、高級料亭などで使われている。卵から出荷までに2年以上かかることや、生産者が品質維持のために過密飼育をしないことから急な増産はできないが、今年の夏頃から出荷量が増えていきそうです。

群馬県農業研究ニュースの記事

  Sasimi_4

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2006年2月14日 (火)

桐生市の『清滝』でギンヒカリ料理を楽しんだ

「ぐんぐんぐま ~とうとう東京」でも紹介されていた桐生の清滝でギンヒカリ料理を味わった。清滝は桐生市川内の釣り堀。釣り堀の食堂というと汚い小屋で塩焼きやカップラーメンを食べさせるところってイメージですが、清滝は違う。料亭とまではいかないが、料理処というか、独立して町の中にあっても違和感がない雰囲気。ここの大将の関口さんは顔はちょっと恐いが、非常に気さくな人。料理はきちんと一流の店で修行を積んだ息子さんが包丁をにぎる。「オレは口だけ、料理は息子、ははは・・・」と関口さんは笑う。

Img_0680 ギンヒカリのお造り。前にも書いたが、なめらかな舌触りで、その上プリプリ。じつに美味い。ニジマスというとバカにする人が多いのですが、大型のニジマスはとても美味しいんです。普通のニジマスでも美味しいけどギンヒカリはその上をいきます。色もいいです。

Img_0684  Img_0719_1

こんなフレンチ風の料理も出してくれます。生がちょっと苦手という人にはおすすめです。

Img_0687 ギンヒカリのフライ。えっ、ギンヒカリをフライにしちゃーもったいない。って思ったんですが、これがまたおいしい。サケをフライにするとちょっとぱさついちゃったりしますが、それがない。銀座あたりの洋食屋さんで食べたいなって感じです。

Satotake この他にも、にぎり寿司やギンヒカリのイクラの軍艦巻きなんかもありました。で、最後は清滝名物の釜揚げうどん。ヤマメの天ぷらと一緒に頂きます。ヤマメの天ぷらが柔らかくて美味しい。清滝はヤマメを卵から養殖しているので、身の柔らかい小型のヤマメの料理が出せるんですね。あっ、それから、関口さんは「おれは口だけ」って言ってますけど、うどんは関口Img_0689_1 さんの手打ちだそうです。

ギンヒカリは、まだ生産量が少なくてなかなか食べられませんが、早く出荷量が増えて、食べられる機会が増えるといいなと思います。

2月17日(金) 19:30~、群馬テレビ「ぐんまインフォメーション」で、ギンヒカリが紹介されます。関口さんも登場予定です。

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2006年2月19日 (日)

佐藤垢石

佐藤垢石。 

明治21年6月18日 群馬県群馬郡東村(現前橋市上新田町)に生まれる。亀吉と命名される。

明治25年4月 前橋市立桃井尋常小学校入学

明治43年4月 報知新聞社へ就職

昭和3年 前橋支局長を最後に報知新聞社を退社

昭和13年 『釣りの本』出版

昭和21年 釣り人社を起こす

昭和31年7月4日 永眠 享年69歳 戒名 大佛院本覚垢石居士。

主な著書 「たぬき汁」、「魔味談」、「鯰のあくび」、「釣随筆」、「河童閑遊」等々

Kouseki

群馬県出身の有名人は、福田、中曽根、小渕の首相経験者の他、沢山いらっしゃいますが、個人的には一人あげなさいと言われれば、「佐藤垢石翁」ですね。

垢石翁は昭和26年に出版された随筆「釣り随筆」の「利根の尺鮎」のなかで利根川後閑地区のアユをこう評しています「肉がしまっている。香気が高い、背の色が濃藍だ。敏捷であるのと、体力的であるのと、闘争心の強いのと、強引であるのとは、あたかも密林に住む虎か、豹にたとえられよう。」

しかし、垢石翁は同じ文章のなかで、発電用のダムが造られ変貌した利根川について「大きな姿と、味の立派であることでは日本一の鮎を育てる利根川。旅の釣り人垢石を生んだ利根川は悲しい哉いまは滅びた。」 とも書いています。 

今年の利根川はどうなるでしょうか?垢石翁の少年時代のように鮎が沢山遡上し、その群れを追ってサクラマスが跳躍するような姿が戻ればすばらしいことですが・・・・・。

『この頃の日本へは、亜米利加系の虹鱒や河鱒、北海道から姫鱒などが移入されて繁殖しているが、その頃の利根川へは、古来東日本の河川に遡ってくる日本鱒である。もっとも群馬県庁水産係が明治の初年に、琵琶湖の鱒を移植したことがあるけれど、これは如何なる理由によるものか、繁殖が極めて少なく、まれに釣れるばかりである。利根川の日本鱒は、銚子の利根河口から三月中旬には、鮎と共に海の水と別れて、淡水に遡り込むのであるらしいのである。

鮭は淡水にはいると餌を口にしないけれど、鱒は盛んに餌を食う。その狙う餌は、主として若鮎の群れである。なにしろ小さくて五、六百匁、大きいのは一貫七、八百匁もあるのであるから、随分若鮎の数を食うのであろう。であるから、必ず流れを遡る若鮎の群れには大きな鱒がつきまとい、瀬際の揉み合わせに鱒が跳躍するところには必ず若鮎の大群がいた。』(「利根川の鮎」より  昭和23年4月~5月「釣り人」に掲載)

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2006年2月21日 (火)

利根川のサケ

利根川と群馬県内の支流には、昔は秋になると沢山のサケが海から遡ってきた。本流の沼田や支流の烏川、鏑川でも鮭漁が行われていた。しかし、戦後川は荒れ、昭和40年に利根大堰、河口堰がの工事が相次いで開始されると、サケは利根川に姿を見せなくなってしまった。昭和50年代半ばから全国的にカムバックサーモン運動(確か宝酒造が熱心にCMなんかしていた)が盛り上がりをみせ、前橋市の「利根川にサケを呼び戻す会」をはじめとして市民団体がサケのふ化・放流を始めた。

昭和58年から利根大堰を管理している水資源機構(旧水資源公団)が、堰の魚道でサケの遡上調査を行っている。昭和58年から平成8年までは年間300尾未満だったが、平成11年には733尾、15年に1515尾、そして昨年17年はついに2283尾となった。利根大堰を越えて上流に遡るサケは確実に増加している。

Photo_2 Sake (利根大堰と遡上数)

Sake_4 Photo_4 (調査の様子と魚道観察窓)

利根大堰を越えるサケが増加しているのは何故か?利根大堰の魚道が改修されたこともあるだろうが、その後も増加傾向にあるのはどうしてだろう。サケ稚魚の放流数は増えてはいない。私は、サケのライフサイクルが利根川に定着しつつあると考えている。自然産卵→ふ化→降海→回遊→遡上→産卵 というサイクルが利根川に戻ってきているのではないだろうか。

平成16年の秋に利根川支流の神流川でサケの自然産卵が目撃されたことが上毛新聞で報道された。しかし、産卵が確認された場所は冬場の渇水のため干上がってしまうような場所だった。そのため、群馬県水産試験場と県庁蚕糸園芸課では特別な許可をとって、川底に産み付けられた卵の救出作戦を行った。(法律で、河川のサケや卵を採取することは特別な場合を除き禁止されている。)保護されたサケの卵は水産試験場で育てられ、その一部は群馬・埼玉の神流川沿い小学校にも分与され、翌年の3月初旬に再び、神流川に放流された。Sake_3 Photo_18   

(サケ卵救出作業の様子とサケ卵)

また、サケの遡上数が2千尾を超えた平成17年秋の産卵シーズンは、利根川本流、神流川、鏑川、烏川などでもサケの産卵が魚類研究家に目撃された。そう、確実に利根川のサケは復活してきている。

現在、群馬県内では7団体がサケのふ化・放流に取り組んでおり、水産試験場でもふ化・放流事業を実施している。しかし、ふ化させる卵は全て福島県産である。せっかく、利根川にこれだけのサケが帰ってくるのだから、利根川に戻ってきたサケの卵をふ化放流するのがよいのではないか? 条件は整いつつあると思うのだ。どうでしょうか?

Photo_17 3月初旬の放流を待つサケの稚魚(水産試験場)

(掲載写真はクリックすると大きくなります)

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2006年2月23日 (木)

なまずの天ぷら(小林屋)

群馬県の形は「上毛カルタ」で「鶴舞う形の群馬県」と詠まれている。その鶴のくちばしの部分に邑楽郡板倉町がある。群馬県は割とコンパクトにまとまって、前橋はそのやや中央部にあるので、どこでも車で気軽に出かけられるのだが、板倉町は遠い。板倉町は埼玉県、栃木県と接しており、茨城県もすぐそばである。言葉も上州弁ではなくて、栃木や茨城のイントネーションでしゃべっている。板倉町は群馬の水郷地帯と呼ばれ、川魚を食べる食文化がある。(館林~板倉周辺を除き、群馬県は海無し県でありながら、川魚を食べる食文化に乏しい県である) で、板倉町に来たら是非、ナマズ料理を食べてみたい。

Dsc00038 すこし前になってしまうが、出張で館林市に出かけたので、雷電神社のすぐ隣にある川魚料理の『小林屋』(板倉町板倉)に寄った。注文したのはナマズの天ぷら定食。鯉に目のない同僚のH本さんは、鯉こくを追加注文。ナマズはその姿に似合わずに、淡泊な白身で、非常にあっさりとしている。だから、天ぷらなどの油を使った料理によく合う。_1_2 _2_2

板倉周辺では、くちぼそ(モツゴ)の甘露煮もよく食べる。お酒のおつまみや箸休めに良いですが、お茶うけにも合うんですね。お試し下さい。

このときは、H本さんの他に若い女性のT井さんも一緒だったのだが、T井さんもナマズの天ぷら定食をぺろりと完食。美味しいよね鯰の天ぷら。

食後は腹ごなしに『雷電神社』を散歩。地元では「らいでんサマ」と呼ばれているらしい。歴史はかなり古く、千年以上らしい。格式も高く、雷電神社の総本宮。火雷大神(ほのいかづちのおおかみ)・大雷大神(おおいかづちのおおかみ)・別雷大神(わけいかづちのおおかみ)、菅原道真公ほかをお祀りし、雷よけ、厄よけなどの御利益がある。上司からの雷よけのために是非お参りしなければ。

Dsc00041 雷よけを熱心にお願いしたあと、こんな立て札に気がついたので、早速行ってみた。

Dsc00045 すると、『なまずさん』が鎮座されておりました。なかなかリアルなナマズです。

Dsc00047 なまずさんを撫でると自信がわき出す!と書かれていたので、T井さんがナデナデ。H本さんがなまずさんをうらやましいそうに見ていました。

館林市から板倉町周辺には川魚料理のお店が多いので、機会があれば紹介したいと思います。

(写真をクリックすると別ウインドウで大きく表示されます)

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2006年3月 1日 (水)

渓流釣り解禁

P3010096 群馬県内の河川では、本日、一斉にヤマメ、イワナなどの渓流釣りが解禁されました。県内に春の訪れを告げる季節の風物詩です。高崎市の烏川では、解禁を待ちかねた釣り人がおもいおもい竿を出し、20センチあまりのヤマメを次々に釣り上げていました、ってニュースが流れていたかどうかは、知りませんが、とにかく、今日から渓流釣りが解禁でP3010097 す。私は、解禁釣行はできませんでしたが(成魚放流の魚をガヤガヤした雰囲気の中で釣りたいとも思いませんし)、解禁の様子を調査に行ったサンビーム高崎店の店長によれば、旧倉渕村の烏川では良型のヤマメが結構釣れていたということです。(でも、ヤマメ・イワナは20尾までという制限数をお忘れなく、違反すると漁業法違反で訴えられます)

利根川本流には「利根鱒」と呼ばれるいわゆる「戻りヤマメ」が生息しています。戻りヤマメとはサクラマスと異なり、海まで降りないで、下流域で大型化したヤマメが前橋周辺に遡ってきたものとされています。阪東堰下はこれから利根鱒狙いの釣り人で賑わいます。私も以前、利根鱒を狙って、前橋の関根の辺りでルアーを投げていたのですが、1尾も釣ることができませんでした。(魚がいなかったわけではなく、肩より先の問題でしょうが)

ここ数年、渓流釣りからは遠ざかっていたのですが、今年は再開しようと思っています。そういえば同僚のS山さんもおいしいヤマメを釣りたいので、渓流釣りにチャレンジしたいと言っていました。さて、どこに行こうかな。

(写真はサンビーム高崎店の吉原店長からご提供頂きました。クリックすると別ウインドウで大きく表示されます)

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2006年3月 4日 (土)

利根川のサケについての発表会

千代田町と埼玉県行田市にまたがる利根大堰を越えて遡上するサケの数が今シーズンは2,283尾と調査開始以来最高を記録したことは前に書きましたが、3月22日に県庁で利根川のサケ遡上に関する発表会が開催されることになりました。

  • 開催日時:3月22日(木) 19;00~20:30
  • 場   所:群馬県庁2階 ビジターセンター
  • 内   容:①サケの生態(水産試験場)、②利根大堰の状況とサケ遡上調査結果(水資源機構)、③利根川中流域のサケ産卵状況(南限のサケを育む会)
  • その他、詳しくは県庁蚕糸園芸課ぐんまの魚振興室(027-226-3097)まで、お問い合わせ下さい。

発表会では、群馬県内で確認されたサケの産卵の映像も見られるはずです。えっ、こんなところで、あんなに大きなサケが産卵していたの?!と驚かれるかも。普段の通勤や通学で、気にしないで渡っている橋の下で4年前に海に旅立ち、ふるさとの川に帰ってきたサケたちの命のドラマが展開されていたかも知れません。

群馬県内では3月4日、5日の土日に各地の市民団体によるサケの放流式が行われます。放流されるサケ稚魚は福島県産の卵からふ化したものです。利根大堰を越えるサケは最近では1,500~2,000尾います。利根大堰で採捕したサケから卵を採り、その稚魚たちを利根川水系に放流することはできないのでしょうか。試算してみました。

  • サケ♀1尾からの平均採卵量:3,000粒
  • 発眼率:70%
  • メス親魚採捕数:20尾/日
  • 以上のとおりと仮定すると・・・・・・

3,000×20×0.7=42,000粒の発眼卵 となります。利根大堰の遡上ピーク時であれば、1日分のサケで4万粒の発眼卵を得ることができます。漁協、サケの放流に取り組む市民団体、水産関係機関、水資源機構、国交省などの関係者が連携すれば、群馬県内で放流されるサケ稚魚を全て利根川産に替えることも可能であると思いませんか?Photo_37 Sake_6

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2006年3月 6日 (月)

桐生川

Photo_41 今日は、水産試験場の調査に同行し、桐生市梅田公民館近くの桐生川へ行きました。桐生川は渡良瀬川の支流で、長さ約58㎞。名前のとおり、川は主に桐生市を流れています。

Photo_42 水産試験場職員が電気ショッカーを使って調査をします。電気ショッカーを使って魚を捕ることは法令で禁止されていますが、研究機関が調査を行う場合には、特別の許可を受けて使うことができます。今日の調査では、ヤマメ、ウグイ、アブラハヤを確認しました。

近所の人によると「この辺にも昔はカジカがいっぱいいたんさネ~。でも、ダムができてからほとんど見なくなったいね。」ということでした。桐生川上流に桐生川ダム(梅田湖)ができたのは昭和58年。カジカの減少とダムが直接結びつくのか否は分かりませんが、昭和50年代後半頃からカジカの姿が消えていったのでしょう。

今日の調査地点は、水は澄んでいてきれいだったのですが、肥料の袋やブルーシートの切れ端、レジ袋、空き缶が川底の石にひっかかり、挙げ句の果てはゴム製の避妊具までもが、漂ったりしていました。残念でした。

ところで、桐生と言えば、福井、駒ヶ根と並ぶ我国有数のソースカツ丼地域?らしいので、今日の昼食は「藤屋食堂」でソースカツ丼と決めていました。生まれも育ちも桐生市のK林さんの道案内で我々は藤屋食堂を目指しました。私は未だ桐生のソースカツ丼を食べたことがありません。ワクワクしながら、いよいよ藤屋食堂に到着しました。「・・・・・・・。」藤屋食堂は閉まっていました。ここは月曜日が定休日だったのです。無念です。仕方なしに、みやじま庵錦町店でBランチを食べました。楽しみにしていたソースカツ丼を食べられなかったショックのため特にみやじま庵のBランチについてのコメントはありません。Mesi

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2006年4月12日 (水)

カジカの卵

Img_1808 Img_1810 今日は、東吾妻町の川へカジカの卵を探しに行きました。カジカは渓流にすむ淡水魚。川底を泳ぎ、石に隠れていることが多いので、あまり人目にはつきません。釣りの対象ともなっておらず、体も大きくないので(10~15センチくらい)、同じ渓流にすむ魚のヤマメやイワナに比べて地味な存在です。群馬県動物レッドデータリストでは「準絶滅危惧」に指定されています。

Img_1816 カジカの産卵期は2~3月頃です。もう時期が遅いかなと思いながら川底の石をひっくり返して卵を探しました。(カジカは浮石の下側に卵を産み付け、雄が保護する)。なかなか見つけることができなかったのですが、ヤマメ釣りをしていた地元の人が2~3日前に見つけたという場所に移動したところ、何個かの卵塊を見つけることができました。その地元の釣り人も言っていましたが、今年はカジカの産卵がやや遅れ気味のようです。

Img_1819 よく見ると卵の中に黒い2つの目玉が見えます。「発眼卵」の状態です。ふ化間近です。

カジカは昔、川の上・中流のどこにでもいた魚。川を取り巻く環境が回復して、再び身近な魚になると良いですね。

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2006年4月17日 (月)

箱島養鱒センター 尺やまめ群泳&コバルト鱒

東吾妻町箱島にある群馬県水産試験場箱島養鱒センターは、箱島湧水の豊富できれいな水を利用してヤマメ、ニジマスなどの増養殖研究や養殖の技術指導を行っている施設。

Img_1891 ヤマメは卵から2年目の秋に採卵する。箱島養鱒センターではこの秋に採卵する親魚候補生である尺ヤマメが池で群泳している。川で釣れれば魚拓ものだ。このヤマメは秋には1㎏級に成長する。1㎏のヤマメは迫力がある。オスは鼻曲がりになりサケそっくり。

Img_1911 これは、コバルト鱒。ニジマスの突然変異で体の色が青い。普通のニジマスに比べて成長は悪く、弱々しい。でも池で泳ぐ姿はとてもきれいだ。         

                                      

Img_1903 場内にキジの尾羽が落ちていた。何日か前にはキジの鳴き声も聞いた。きっと近くにすんでいるのだろう。養鱒センターの周りは自然がいっぱいだ。

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2006年4月18日 (火)

箱島養鱒センター 子やまめのおやつはユスリカ

P4180068 箱島養鱒センターでの飼育魚への給餌作業(餌を与える作業)は、屋外の池の場合は8時半から9時頃と1時半から2時頃の1日2回。餌を池にまくとヤマメやニジマスが群がって食べる。お祭り騒ぎ。餌の時間以外は、魚達は穏やかに池の中を泳いでいる。(上の写真はニジマス)

0001 1_3 でも、昨年秋に生まれたヤマメ稚魚が入っている池では、もう一回騒がしい時間がある。夕方4時頃になると池の周辺をユスリカが飛び回る。子ヤマメ達は飛んでいるユスリカを食おうとして、水面にピョンピョン跳びはねる。とっても賑やか。眼をこらしても水面上を飛んでいるユスリカはよく分からないくらい小さい。水面下からよく分かるものだと感心する。

2 ユスリカは子ヤマメ達の美味しいおやつだ。

ユスリカを好きなのはヤマメだけではないらしい。riverwalkers氏のブロク「SST'Sフィールドスケッチ」によれば、カモも水面に落ちたユスリカを喜んで食うとか。

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群馬県水産試験場HPはこちら

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2006年4月20日 (木)

カジカがふ化しました

4月12日に東吾妻町の川で捕ってきたカジカの卵がふ化しました。ふ化した稚魚は長さが4mm位で、お腹に大きな卵黄嚢(らんおうのう)が付いています。卵黄嚢は生まれたばかりの稚魚のお弁当みたいなもので、栄養が詰まっています。しばらくはこの栄養だけで成長します。卵黄嚢を吸収し終えると餌を食べ始めます。

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私はカジカを飼うのは初めてなので、参考書を見ながらの手探り状態ですが、何とか今回生まれた稚魚を育てて産卵させてみたいなと思っています。東吾妻町では昔はカジカがたくさん獲れていたということなので、将来はカジカを東吾妻町の名物にしたいですね。川で子供カジカ獲り大会なんか開けたらイイですね。夢です。

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2006年4月21日 (金)

箱島養鱒センター やまめ!山女魚!ヤマメ!

箱島養鱒センターで飼われている魚のなかで一番多いのは「ヤマメ」。ヤマメはアユとともにぐんまを代表する魚だ。

昨年秋に生まれた稚魚は、今、体重が5gくらい。一昨年生まれで今年の秋に卵を採るための魚が今、体重400~600g。これは秋に約1㎏になる予定。Img_2039 Img_1888

ヤマメは普通、100gくらいのものを塩焼きにして食べるが、500g程度になったヤマメは美味しいのだろうか?今後の新たな「ぐんまブランド」開発のヒントを得るために食べてみた。

Img_2034 やはり肉質と素材の味を確かめるには、なんと言っても刺身。身の色を赤くする色素(カロチンの一種)配合の餌は与えていないが、身の色はほんのり桜色。食べた時の感じは脂が少なく、あっさりとしている。でもギンヒカリとは明らかに違う味。(きめ細かな舌触りはギンヒカリの勝ち)。身に脂が少ない感じなので、油を使った料理が合うかも知れない。ギンヒカリに続く魚のぐんまブランドを目指せる素材だと思った。

「ギンヒカリ」についてはここをクリック

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2006年4月24日 (月)

カジカ

1_4 4月20日にカジカのふ化をお伝えしましたが、その後もカジカのふ化が続いています。まだ、ふ化していない卵もあるので、一つの卵塊でふ化が1週間くらいかかりそうです。カジカはオスが産卵場所にメスを呼び込み、産卵させる一夫多妻型で一つの卵塊でも産卵日が異なるために、ふ化時期にズレがあるのかも知れません。ただ、一夫多妻の傾向は淡水で一生を送る大卵型よりも稚魚が降海する小卵型のほうが強いと言われています。

みやま文庫の「群馬の魚」(関根和伯著、昭和56年発行)によれば、カジカの抱卵数は体の大きさにより80~300粒。産卵直前のメスの体重に占める卵巣重量の割合は96%にも達するということです。(著者の関根先生も「まさしく卵巣が泳いでいるといえよう」と述べています)。また、カジカは専ら水生昆虫を食べ、移動力が弱いため、河川環境のよい指標になるのではないかと書かれています。さらに、今日、話を聞いた別の研究者によれば、カジカは各成長段階でかなりシビアな物理的環境を要求するのだそうです。

ユーモラスな顔つきで生きるのが苦手なカジカ。ますます好きになりそうです。

Img_2102

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2006年4月27日 (木)

カジカの稚魚

  カジカの稚魚

カジカの稚魚の体つきが大分しっかりしてきました。体の長さは1センチくらいです。そろそろ餌を与え始めます。

Kazika 下のふ化直後の写真と比べるとお腹の卵黄嚢が小さくなり、体の色も変わってきたのが分かります。

_1_16

  カジカと神事

Hon 先日、古本屋で「群馬の漁(すなどり)」(坂本栄一著、みやま文庫、平成4年)を手に入れました。県内で行われた各種の民俗調査で得られた漁労に関する資料をまとめたものです。それによると、カジカを神社や屋敷神にお供えする風習が3つ紹介されています。(旧宮城村柏倉、藤岡市日野、片品村下平)カジカが古くから人々に親しまれてきた証拠でしょう。

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2006年5月 2日 (火)

箱島養鱒センター カジカの稚魚が餌を食べ始めました

4月20日頃ふ化したカジカの稚魚が昨日から本格的に餌を食べ始めました。自然界での餌は小型の水生昆虫などですが、箱島養鱒センターで飼っているカジカには冷凍コペポーダを与えています。冷凍コペポーダというのは、プランクトンのケンミジンコ類をたくさん集めて冷凍したもので、海産魚やアユの稚魚の飼育に使われています。

餌を飼育水槽に入れると、盛んに餌をついばんでいます。カジカは稚魚も普段は水槽の底にいるのですが、中には中層まで上がってきて餌を食っているものもいます。その姿が、可愛いんだな~。

Kazika1 5月1日撮影の稚魚です。腹の辺りが赤いのは餌のコペポーダが透けて見えているためです。

可愛いと言ったばかりで恐縮ですが、次は群馬のカジカに関する食文化について。

4月27日に紹介した「群馬の漁(すなどり)」には、カジカの食べ方についても書かれています。

  • 焼いて保存しておいてダシをとった(子持村上白井、藤岡市上日野・平井、宮城村苗ヶ島)
  • 天ぷら(藤岡市上日野、宮城村苗ヶ島)
  • 焼いてしょう油を付けて食べる(倉渕村川和)
  • カジカ酒(水上町藤原)
  • カジカの卵を砂糖としょう油で煮る(上野村乙母、吾妻町本宿)
  • カジカの卵はうまい。タクアンのことをカジカの卵と言うが、カジカの卵が石の下にあることからのシャレ(尾島町世良田)
  • 大切なお客が来るときのごちそう(宮城村苗ヶ島)
  • お諏訪様のお祭りに75匹のカジカを焼いて供え物にした(宮城村苗ヶ島)

タクアンをカジカの卵とは、傑作です。また、そんなシャレがあるくらいですから尾島町世良田(現:太田市世良田町)にも昔はカジカがいて、親しまれていたのですね。もしかしたら、群馬には現在はいない小卵型(海と川を回遊するタイプ)だったのかも?

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2006年5月 3日 (水)

ニジマス

 ニジマスは食用や釣り対象としてなじみ深い魚です。そのため、日本の在来魚だと思っている人も多いのですが、この魚は北米大陸太平洋岸の原産で、日本には明治10年に移植されました。

 一口にニジマスと言っても、養殖の歴史が長いので、これまで、各地で選抜や掛け合わせ、バイオ技術の応用が行われ、いろいろな品種(系統)があります。例えば、群馬特産で味の良さで評判の「ギンヒカリ」、餌をよく食べ大きくなる「ドナルドソン」、降海型の「スチールヘッド」、栃木県で染色体操作で作り出された「ヤシオマス」などがあります。また、スーパーなどの鮮魚売り場でよく目にするトラウトサーモンも海で養殖されたニジマスです。

Img_2242 ニジマスの稚魚Photo_10

_1_1 左がギンヒカリ、右はスチールヘッドトラウト

 過密飼育されると、ヒレがすり切れ、「ぞうきんマス」などと悪口を言われたりしますが、良いコンディションで飼育されたニジマスは見とれるほどの美しい魚体をしています。 

 ニジマスの食べ方としては20センチくらいのものを塩焼きにするのが一般的ですが、いろいろな料理法で楽しむことができます。特に大型になったニジマスの刺身はとても美味しいものです。 きれいな水の豊富な群馬県ではニジマスをはじめとするマス類の養殖が盛んで、ニジマスの生産量は251トン(平成16年)です。県内には生産者直営の鱒料理の美味しいお店があります。

鱒料理の美味しいお店

  • あづま養魚場 (吾妻郡東吾妻町箱島 0279-59-3621)
  • 清滝 (桐生市川内町五丁目 0277-65-8452)
  • 赤久縄 (藤岡市上日野 0274-28-0680)
  • 六本木釣り堀 (前橋市柏倉町 027-283-4324)

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2006年5月 5日 (金)

ヤマメ

 生物には名前が最低2つある。学名と和名。学名は国際的な命名規約という規則に従って付けられる世界共通の名前。和名は日本で使われている標準的な名前。魚によってはこのほかにも方言である地方名がいくつかあったりする。例えば、ヤマメの学名はOncorhynchus masou(オンコリンカス・マソウ)。地方名として東北や北海道でヤマベと呼ばれることがある。

 海から遡ってくるサクラマスとヤマメは生物学的には同じ種類。サケ科魚類の基本的な生活史は海と川を回遊する形なので、細かいことを言うとサクラマスのうち海に降りずに一生を淡水域で生活するものをヤマメと呼ぶのが正しい。サクラマスがヤマメの降海型なのではなくて、ヤマメがサクラマスの陸封型である。

 ヤマメの特徴である体の横の小判型の模様はパーマークと呼ばれる。このパーマークはサケ科魚類の稚魚期の特徴である。サケもニジマスも北海道の幻の魚イトウにも稚魚期にはパーマークがある。ヤマメでも大型になるとパーマークは薄くなってくるが、釣り人はパーマークのはっきりしたヤマメを「本ヤマメ」と呼び珍重する。

Yamame 12センチほどのヤマメ稚魚

Img_2479 ニジマスの稚魚。パーマークがある。

 箱島養鱒センターでは昭和41年に吾妻川の支流で獲ってきたヤマメを継代飼育している。卵を採るのは9月下旬から10月中旬。水温13℃の場合は約1月でふ化する。1年で約150~200gに成長し、2年目秋の採卵期には1㎏前後の大きさになる。もちろん川ではそんなに早く成長しない。

Dscn0117 体重600g程のヤマメ

 ヤマメ、ニジマス、イワナが養殖ます類の御三家であるが、塩焼きで食べるのであれば私はヤマメが一番美味しいと思う。その他にも甘露煮、揚げ物でも美味しい。また、500g前後の大型ヤマメを刺身で食べてみたが、これもなかなか美味しい。現在、箱島養鱒センターでは、大型ヤマメの商品化を目指した取り組みを行っている。

おまけ①

Dscn0107 美人のニジマスだったので撮りました

おまけ②

Kazika05 カジカの稚魚です。もう一目でカジカだと分かるようになりました。

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2006年5月19日 (金)

ぐんまの養殖マス類は刺身でも安心

ニジマスやヤマメ、イワナの新鮮なお刺身は、とっても美味しいものですが、なかには「えっ、マスの刺身って寄生虫がいるんじゃないの?」と顔をしかめる人もいます。食品衛生関係の本に「マスの生食はサナダムシ(広節裂頭条虫)の危険があるので避けましょう」などと書いてあったりするで、(マス類の刺身)=(サナダムシ恐い)という思いこみがあるのでしょう。

結論から言えば、淡水養殖のマス類は生で食べてもサナダムシを心配する必要は全くありません。

日本のサナダムシはヨーロッパの「広節裂頭条虫」とは別種であることが明らかになり、「日本海裂頭条虫」と名付けられています。日本海裂頭条虫は、これまでの研究で海でサケ科魚類に寄生することが分かりました。それを裏付けるように、淡水養殖のニジマスや河川のヤマメ(サクラマスの陸封型)をいくら調べてもサナダムシの幼虫を発見することはできません。しかし、海からのぼってきたサクラマスやカラフトマスを調べるとサナダムシの幼虫が見つかります。(1975年から1983年に行われたサクラマスとカラフトマスの調査では13.3~55.6%からサナダムシの幼虫が発見されています)。

Nizimasu 海で生活したことのない淡水養殖のマス類はサナダムシに感染する機会がないため、生で食べてもサナダムシに感染する危険は全くないのです。

淡水養殖のマス類以外の魚種でも、養殖場では寄生虫の生活環が分断されるため、養殖魚に人に有害な寄生虫が発見されることは、まずありません。天然魚の生食はお勧めしませんが、養殖魚の刺身は安心して食べられます。

参考文献:図説人体寄生虫学(南山堂)、魚介類の感染症・寄生虫病(恒星社厚生閣)

Ginsashimi Yamamesashimi 群馬で養殖されたギンヒカリやヤマメの刺身はとっても美味しい♪

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2006年5月21日 (日)

ヤリタナゴ観察会 藤岡市

群馬にはかつてミヤコタナゴ、タナゴ、ゼニタナゴ、アカヒレタビラ、ヤリタナゴなどの日本産タナゴが生息していたが、ヤリタナゴ以外は全て絶滅した。ヤリタナゴは全国的には日本産タナゴ類のなかでもっとも広く分布し、数も多い。しかし、群馬県には藤岡市の一部にのみ生息しているだけで、群馬県レッドリストでは絶滅危惧Ⅰ類に指定されている。これが、群馬の身近な自然のちょっと恐い現状だ。

P5210022 P5210021 ヤリタナゴの生息地では地元の人達を中心として熱心に保護の活動をしている。また藤岡市もヤリタナゴ、マツカサガイ、ホトケドジョウを市の天然記念物に指定し、保護している。ヤリタナゴ以外にマツカサガイやホトケドジョウも保護しているのは、ヤリタナゴの繁殖にこれらの生物が必要だからだ。ヤリタナゴはマツカサガイに産卵するので、マツカサガイがいなくなるとヤリタナゴは繁殖できなくなる。また、マツカサガイの幼生はホトケドジョウなどの魚に寄生する性質があり、マツカサガイの繁殖にはホトケドジョウが必要。つまり、ヤリタナゴを守るには、マツカサガイやホトケドジョウなども生きていける環境を守らなければならない。ヤリタナゴだけを養殖して放流したってダメなのだ。

P5210001 P5210003 地元でヤリタナゴの保護活動をしている団体が開催するヤリタナゴ観察会に参加した。観察会は「ヤリタナゴを守る会」の主催で、「ヤリタナゴ調査会」、「やりたなごの会」、「群馬淡水生物研究会」の共催。(定期的に開催されている)

P5210009 主催者あいさつ、地元選出県会議員・市会議員のあいさつなどの後、ヤリタナゴのいる水路に移動し、専門家の指導を受けながら用水路で手網を使って魚捕りをした。                  

   

Img_2692 Img_2706 ヤリタナゴのオス(左)とメス(右)

P5210018 ドジョウ

Img_2677 Photo_12 ハグロトンボとそのヤゴ

Img_2690 Img_2679 マツカサガイ(左)とカワニナ(右)

Img_2696 Img_2700 ヤンマのヤゴ(左)とクサガメの子供(右)

P5210027 捕まえたヤリタナゴやドジョウ、マツカサガイなどを水槽に入れ、専門家から説明を受けた。子供達が(大人も)目を輝かせて水槽の中の魚を見つめていた。ヤリタナゴやマツカサガイは観察会終了後、再び水路に戻される。

P5210023 トウキョウダルマガエル

Img_2674 Img_2699 アメリカザリガニとタイリクバラタナゴ。両方とも外来生物。

P5210019_1 シジミもいたが、残念ながら外来生物のタイワンシジミらしい。タイワンシジミが何らかの原因で侵入すると、在来種のマシジミに取って代わってしまう。ニッポンバラタナゴがタイリクバラタナゴに置き換わってしまったのと同じ現象が起こるのだ。

タナゴ類は身近な自然(里山)の重要な指標生物だ。自然保護というと尾瀬や高山の珍しい動植物保護にばかり目がいきがちだが、身近な里山の生物(環境)の保護はそれと同等かそれ以上に大切なのではないだろうか。

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藤岡市HP

群馬県の動物レッドリスト

協働の現場から(ぐんま見聞録・別冊)

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2006年5月23日 (火)

川魚料理 鯉西(長野県上田市)

今日も上田市からグッドぐんま番外編。

Img_2732 Img_2733 信州といえば蕎麦だが、今回は川魚料理の「鯉西」(上田市天神1-9-19)へ行ってみた。鯉西は上田駅前を少し南東に行ったところにある。一階は売店でコイやウグイ(ハヤ、群馬ではクキ)、アユなど淡水魚の唐揚げや甘露煮などの加工品を販売している。二階が食事処になっていて川魚料理が楽しめる。

メニューには鯉あらい、鯉塩焼き、かじか塩焼き、かじか田楽、岩魚刺身、どじょう唐揚げ、鯉旨煮定食、鯉こく定食等々、美味しそうな料理が並んでいる。どれも食べてみたかったが、私はイワナ天重、同行したT中氏がアユ天重を注文した。

Img_2725 Img_2729 (あゆ天重と岩魚天重。お吸い物は鮎のつみれ汁)

この地方には産卵期のウグイを「つけば漁」という漁法で獲って食す文化がある。4月下旬から6月のシーズンには千曲川のつけば小屋でウグイの田楽や塩焼きを食べる。(あゆシーズンの簗場のようなもの)。群馬でも「まや漁」という同様の漁法があるが、小屋をかけ料理を出したりはしていない。

昔、新鮮な海の魚が手に入りにくかった内陸の地方では、その土地毎に特色ある川魚料理の食文化があったのだと思う。下流部ではコイやフナ、くちぼそ、中流部ではウグイやアユ、上流部ではイワナやカジカ。物流の発達で新鮮な海の魚が手にはいるようになったり、環境悪化で川魚が減少したりして、郷土色豊かな食文化は廃れていったのだろう。

地産地消や食育という言葉が盛んに使われているが、地元で育った川魚が学校給食や家庭の食卓に並び、美味しい魚を提供してくれた豊かな自然に感謝したり、その味を守るためにはどうしたらよいかということを考えるようになったらいいなと思う。そのためには昔のように身近な水辺にたくさんの種類の魚が泳ぎ、子供達が川で歓声を上げる姿を取り戻さなければならない。

魚を守るということは環境を守るということであり、魚を守ることによって守られる伝統文化もある、と思う。

鯉西HP (本店、つけば小屋の案内など)

上田市役所HP 

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2006年5月24日 (水)

川場フィッシングプラザ 川場村

Img_2736 利根郡川場村にある「川場フィッシングプラザ」は、ルアー&フライフィッシングの管理釣り場。今では群馬県内あちこちにルアー&フライの管理釣り場があるが、ここは群馬の草分け的存在。人気のある管理釣り場で、今日も平日にもかかわらずお客さんは多かった。

Img_2737 (クラブハウス)

池ではいつも誰かしらが竿を曲げている。良く釣れているようだ。ここのオーナーは養鱒業も営んでいるので、魚のことを良く知っている。きっと放流されている魚のコンディションが良いのだろう。また、群馬では唯一イトウの養殖にも取り組み、採卵から一貫生産を行っている。婚姻色のでたメートル級のイトウの親魚を見せてもらったが、すごい迫力だった。アイヌの伝説ではシカを丸飲みにするイトウの話があるということを何かで読んだが、ここのイトウもシカは無理だろうがタヌキくらいは襲いそうだ。

Img_2739 1mはある巨大なイトウ

Img_2746 イトウの群れ

料金は1日券(6:00~17:00)4,000円、スーパー1日券(6:00~19:00)5,500円等、時間帯で色々な種類がある。(詳しくは川場フィッシングプラザHPで)。また、ここには餌釣りの釣堀やバーベキュー施設も併設されているので、家族連れで楽しめる。

川場フィッシングプラザ (料金、釣果情報、アクセス等)

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2006年6月 1日 (木)

あゆ解禁 阪東漁協・吾妻川

アユは日本の自然が育んだ素晴らしい魚だと思う。春の可憐な稚アユ、盛夏、激流の芯に潜むアユは猛獣のように侵入者に襲いかかる。そして秋、産卵を終えたアユは1年という短い一生を閉じる。姿が美しく、味も良く、釣っても面白く、そしてアユの一生はドラマチック。アユ好き人間はたくさんいるが、私もその一人。

P6010003 P6010005 今日、群馬県内の主要漁場のトップを切って阪東漁協管内の吾妻川で、アユ釣りが解禁された。

絶好のアユ釣りポイントの北群馬橋付近には釣り人の姿が何人も見えた。

P6010009 釣果は0~15尾。解禁日としては全体的に低調だったようだ。今後に期待。

県内の河川では、今月下旬にかけ次々とアユ釣りが解禁され、いままで寂しかった川はアユを追う釣り人の姿で賑わう。(でも、最近、冷水病やカワウが原因の不漁続きで夏になっても寂しい川が多くなった。今年は好漁でありますように・・・・・・・。)

P6010019 河原にキツネアザミが咲いていた。アユが釣れないときはあまりカッカせずに、草花に目を向けて落ち着こう。                  

              

群馬県漁業協同組合連合会 (アユ釣り情報など)

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2006年6月 9日 (金)

箱島養鱒センター 鼻曲がりヤマメ

まず、下の写真を見て欲しい。全長50センチを超す鼻の曲がった立派な雄ヤマメだ。このサイズになるとヤマメというよりサクラマスといった方がぴったりくる。

1 2 3

この写真を撮ったのは、6月の初め。昨年の産卵期ではない。普通、ヤマメは秋に成熟し、雄は独特な顔つき、体つきになる。そして肌は弱くなる上、雄同士は鋭い歯で噛みつき合いをするので体表は傷つき、それらの傷がもとで水カビ病に冒され、産卵が終わると雄はすべて死んでしまう。だから、普通はこの時期にこんなヤマメがいるはずがない。

ところが、、水カビ病の発生を防いでやると、成熟後の大型雄ヤマメも生き残る。ただ、鼻が曲がり厳つくなった顔はさすがにもとの優しい顔には戻らないようだ。

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2006年6月12日 (月)

箱島養鱒センター カジカとトビケラの頭

P6120026_1 P5300015  箱島養鱒センターで生まれたカジカの稚魚たちは順調に育っています。それとは別に5月下旬に東吾妻町の川(卵を採取したのと同じ川)で獲ったカジカ4尾も飼育中です。

Img_2922 川で獲ってきたばかりのカジカは配合飼料を食べないため、養鱒センター内の水路にたくさんいるチャバネヒゲナガカワトビケラの幼虫を餌として与えました。

何日かして、カジカの水槽を覗くと、トビケラ幼虫の頭の部分がたくさん落ちていました。カジカでもこの部分は消化できなかったようです。(固いからね)。

Img_2990

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2006年6月27日 (火)

神流川の鮎

私の娘(小学5年生)はアユの塩焼きが大好きなので、アユの時期になると「お父さん、アユいっぱい釣ってきてね!」と言います。このおかげで大きな顔をしてアユ釣りに行けるのは良いのですが、プレッシャーでもあります。しかも、子供に食べさせるので川もどこでも良いという訳にはいきません。水がきれいでアユがおいしい川へ釣りに出かけます。

上野村から神流町を流れる神流川は水がきれいでアユがおいしい川です。群馬県内の川ではアユの味は一番でしょう。(利根川上流のアユもおいしいのですが、最近利根本流では冷水病やカワウの影響で残念ながらアユがさっぱり釣れません)。

神流川の清流でカジカガエルの鳴き声を聞きながらアユを釣っていると幸せな気分になります(ただし、大漁であればの話。釣り始めて2時間経っても2~3尾しか釣れないようなときは、アユを楽しみにしている娘の顔が頭に浮かび、焦ります) 。
今日は8時から12時まで釣ってなんとか10尾確保することができました(超小型が2尾混じりましたが)。

Img_3209

P6270017 P6270023 写真(右)は、娘がアユを食べた後です。今時の子供にしては魚を食べるのが上手だな~と我が子ながら感心しています。                            

        

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2006年7月 4日 (火)

温川のアユ

Img_3254 6月25日にアユ釣りが解禁された東吾妻町を流れる温川ですが、解禁日はまだアユが小さく、釣果もいまひとつでした。解禁から約10日経過して、アユの状況はどうなったでしょうか?

アユは川底の石に付いた珪藻類を特殊な形の口でこすり取るようにして食べます。このことを釣り人は「アカを舐める」、「石をはむ」などと言います。アユがたくさんいて石に付いたアカを舐めると、川底の石が磨かれたように輝きます。
温川のポイントに到着して川底をぞき込むと石が光っていました。場所によっては「べたなめ」の状態でした。アユの数は相変わらず多そうです。

Img_3249 (アユがアカを舐めた跡)

アユは「縄張り」を持つ習性があり、縄張りに侵入した他のアユを体当たりで追い払います。これを利用した独特の釣り方がオトリアユを使った「友釣り」です。
オトリに鼻環を通し、早瀬に泳がせるとすぐにククッという小気味よいアタリがあり金星が鮮やかなアユが釣れてきました。サイズは解禁日に比べると一回り大きくなっていましたが、まだ小型です。

Img_3263 型はまだ小振りでしたが、アユの元気は良く、3時間で23尾釣れました。(同行者8~24尾)。梅雨明け後には面白くなりそうです。

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【冷水病対策】
冷水病のまん延を防ぐため、釣り人にもできることがあります。
・他の川で買ったり、釣ったりしたアユをオトリに使わない! (アユを河川間で移動することは、冷水病を拡げるもとです)
・釣ったアユやオトリアユはリリースしないで全て持ち帰る! (冷水病菌は体にできた傷口から侵入します。曳き舟の中のアユは傷だらけで、冷水病に罹りやすくなっています。それを放すのは冷水病菌を培養するのと同じです)
・タイツ、タビ、舟等の釣り具は使用後に天日乾燥し、アルコールで消毒する! (理由を説明するまでもありません)
以上のことを実施して冷水病のまん延を防ぎましょう!

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2006年7月15日 (土)

神流川でアユ釣り 神流町

Img_3417 約半月ぶりに神流川(南甘漁協)へ釣行しました。神流町万場の天野刃物工房でオトリを購入し、こいこいあいランド上流の河川敷に車を入れました。
川を覗くと平瀬には青藻が少なく、光っている石もあります。半月前に同じ場所を見たときには、アカが腐っている石が多かったのですが、今日の方がアユが多い感じがします。大漁の予感です (^_^)。(この予感、外れることが多いのですが。)

6時半、釣り開始。オトリを平瀬に送り込み、少しずつ引き上がります。
1時間、当たりなし。(やはり予感は外れたか?)。アユを楽しみにしている娘の顔が頭に浮かびます(汗)。バテてきたオトリを交換し、釣り方を引き釣りから、竿を立てて泳がせに変えました。

釣り方を変えて、間もなく1尾目が来ました。オトリが野アユに変わると、入れ掛かりとまではいきませんが、ポツポツと掛かるようになりました。型も前回よりも大分大きくなり20~23㎝あります。バカを少し長めにとっていたこともあり、抜く時は「ヨイショッ!」って感じでした。

9時半頃になったら、また当たりが止まってしまいました。そこで、ハリを3本イカリからチラシに替えて泳がせたところ、いきなり目印がカツーン!って感じで飛び、一気に下流に走りました。慎重にタメ、抜き上げるとタモにドスンと飛び込んできたのは24㎝の大きなアユでした。
それから、2~3尾掛けたところで、黒雲が拡がり始め、雨がポツポツ落ちてきました。雷の音も聞こえたので、11時半に竿を納めました。(2時頃までやる予定だったのですが、雷が鳴っては仕方ありません)。

釣れたアユは13尾。サイズは18~24㎝。半数は21㎝以上でした。半日の釣果としては満足です。

Img_3421 今日の釣果。

Img_3423 型も良い。

Img_3425 精悍な顔つきの神流川のアユ。

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☆冷水病のまん延防止のため、オトリはよそから持ち込まずに、その川で買いましょう!

☆オトリのリリースは冷水病を発症させる危険があります。養殖オトリも持ち帰って食べましょう!

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2006年7月23日 (日)

土用の丑の日

今日は、土用の丑の日でした。我が家の夕食も鰻の蒲焼き。と言っても、スーパーの「広告の品」って書いてあったモノですけど。
ちょっと前まで鰻の蒲焼きはスゴイご馳走だった気がしますが、今ではそこらの小学生が好きな食べ物は蒲焼き!なんて簡単に言ったりしてます。

P7230061 スーパーの蒲焼きでも結構おいしかったよ。(本当は鰻屋で食べたかったけど)

土用にウナギを食べるのは平賀源内のアイデアで、鰻屋が店頭に「本日丑の日」という張り紙をしたところ大繁盛し、それが広まったと言われていますね。ウナギの旬は土用の頃かと思ってしまいますが、それは間違い。天然ウナギの場合、一番脂がのっているのは秋から冬です。養殖物には特に旬はありません。いつでもおいしいです。

平成17年の日本のウナギ養殖生産量は19,744トン。生産量が一番の多いのは鹿児島県で7,412t。以下、愛知県(5,835t)、宮崎県(2,829t)、静岡県(1,633t)と続きます。ちなみに群馬県の生産量は統計上は全くありません。

ウナギの餌は養殖では魚粉を主体とした配合飼料ですが、川ではアユが大好物だそうです。アユの友釣りで、ウナギにオトリを食われることが希にあるそうですが、私は経験ありません。

今年は土用の丑の日が2回あります。二の丑は8月4日。

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2006年7月31日 (月)

ぐんまウォーターフェア (県庁)

P7310004 県庁の県民ホールで開催中の「ぐんまウォーターフェア」を覗いてみました。ウォーターフェアは8月1日の「水の日」にちなんで、毎年行われている水に関する総合的なイベントです。森林、農業用水、水道水、発電、魚などに関する資料や模型などが展示されています。

P7310005 このイベントで一番人気のある群馬の魚コーナー。アユ、ヤマメ、イワナ、ドジョウなどが展示されています。

P7310017 P7310008

P7310011

P7310022 やさしいお水の分析コーナー。簡易水質分析の体験もできます。

ぐんまウォーターフェアは8月2日まで
問い合わせは土地・水対策室(電話 027-226-2362)

『水の日』:水の貴重さや水資源開発の重要性に対する関心を高めるため、8月1日を「水の日」、8月1日から7日にかけてを「水の週間」とすることを昭和52年5月31日の閣議了解で制定。(『国連水の日』は3月22日)

P731 おまけ
今朝、空を見上げると飛行機が雲を曳きながら飛んでいました。

                                        

(画像をクリックすると大きく表示されます)

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2006年8月 1日 (火)

美形ヤマメ & ミヤマクワガタ

P8010035 P8010017 今日は嬬恋村へ出張でした。
嬬恋村で養鱒業を営むTさんの養殖するヤマメはとても姿が美しく、riverwalkers氏も絶賛しています。  

P8010014 大型美形ヤマメが群泳する池。姿形の美しい個体を選抜し、なおかつ深く大きい池で飼育された特別なヤマメたちです。

P8010008 今秋採卵予定の親魚候補です。きれいですね。

P8010068 Tさんの養魚池に落下していたミヤマクワガタのメスです。最初はまさに虫の息だったのですが、Tさんは「そのうち生き返るよ~」。半信半疑でしたが、その言葉どおり数時間で息を吹き返し、元気になりました。ミヤマクワガタは「深山」の名前のとおり、標高が高く涼しい環境を好むクワガタで、群馬県でも平地ではあまり見ることがありません。幼虫は腐植のかなりすすんだ朽ち木をすみかにしています。野外で採取したメスはほぼ確実に交尾が済んでいるので、メスだけを飼育しても産卵可能です。もちろんブリーディングに挑戦します。

P8010029 昼食のメニューの一品の味噌焼きおにぎり。たまらなくおいしかったです。

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2006年8月 4日 (金)

野反湖 (六合村)

Img_3535 Img_3540 六合村にある野反湖に行ってきました。
今日の群馬県は伊勢崎市と館林市で最高気温が38.6℃!という酷暑でしたが、標高1,500mにある野反湖は快適でした。平野部とは10℃以上の差があったのではないでしょうか。

野反湖に流れ込むニシブタ沢はイワナを保護するために、水産資源保護法という法律に基づく保護水面に指定されており、魚などを採ることが禁止されています。(違反すると罰則もあります。悪質だと懲役刑になる可能性あり)

野反湖のイワナはニシブタ沢などの流入河川に遡上して産卵します。ニシブタ沢を「種沢」として保護することにより、放流に頼らずに野反湖のイワナの資源を維持することができます。

Img_3522 資源調査のため、特別な許可を取って採捕したイワナ(水産試験場)

☆ニシブタ沢では魚を釣ることは出来ません。魚釣りは野反湖でお楽しみ下さい。野反湖の釣りに関しては六合村HPを見て下さい☆

六合村HP (観光情報など)

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2006年8月18日 (金)

秋の気配  箱島養鱒センター

P8180043 今日、箱島養鱒センターで真っ赤に染まったミヤマアカネを見ました。まだまだ暑い日が続きますが、少しずつ秋が近づいているのを感じます。(ミヤマアカネを漢字で書けば、深山茜ですが、奥山ではなく里山とその周辺にすんでいます。)

P8180078 栗の実もだいぶ大きくなってきました。採卵のためにヤマメのオスとメスを選別するころ熟します。(大粒でおいしい栗なのですが、手入れをせずに放ってあるので、虫食いが多いのが難点。)

P8180080_1 ヤマメ達も順調に生育しています。9月下旬から採卵が始まります。

                                 

おまけ
_2_1 P8150026 田園プラザかわばのファーマーズマーケットで買ったプルーンでジャムを作りました。プルーンのジャムって初めて食べましたが、おいしい! おすすめ。          

             

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2006年9月 7日 (木)

鮭と鱒

北海道からは秋サケの定置網漁の話題が聞こえてくる季節になりましたね。
魚に係わる仕事をしていますと「『さけ』と『ます』の違いは何ですか?」という質問を受けたりします。結論を言ってしまえば、「分類学上の違いはありません。」となります。「な~んだ」なんて言わないでね。

古来、日本では「さけ」と言えば、「サケ(シロザケ)」(学名:Oncorhynchus keta)であり、「ます」と言えば「サクラマス(陸封型はヤマメ)」(学名:Oncorhynchus masou)でしたが、北洋漁業が盛んになり、「カラフトマス」(学名:Oncorhynchus gorbuscha)やその他のサケ属魚類が市場に出回るようになると魚屋さんの店頭で「ます」と言えば一般的に「カラフトマス」を指すようになりました。(マス類の淡水養殖の業界では「ます」と言うと「ニジマス」を指すのが普通です。「ます釣り堀」でカラフトマスは釣れないやね。)

Photo_14 背中が盛り上がり、セッパリになったカラフトマスのオス。カラフトマスは身が柔らかくサケ缶の原料として利用されることが多い。

英語の「サーモン:salmon」は「さけ」、「トラウト:trout」を「ます」と訳すのが一般的ですが、必ずしも和名と一致しません。前述の「カラフトマス」の英名は「ピンクサーモン pink salmon」ですし、サケの王様「キングサーモン king salmon」の和名は「マスノスケ(鱒の介:「ますの長官」というイメージ)」です。古い魚類図鑑を見ると、「ベニザケ(英名:red salmon)」は「ベニマス」、「ギンザケ(英名:coho salmon)」は「ギンマス」と書いてあります。このように、日本では「サケ(シロザケ)」を「さけ」と呼び、それ以外のサケ属魚類は「○○マス」と呼んでいたようです。
(余談ですが、魚屋さんの店頭で「トラウトサーモン」とか「サーモントラウト」という混乱しそうな名前の切り身は海で養殖されたニジマスです。)

ところで、利根川をサケが遡り、群馬県まで来るようになったのは、それほど古い話ではありません。利根川は元々、東京湾に注いでいました(現在の江戸川の川筋)。それを江戸時代の国家プロジェクトで現在の流路に変更しました。これを「利根川東遷」と言います。海水温と海流の関係で基本的に東京湾にはサケは入ってきませんから、東遷前の利根川にはサケはいなかったことになります。つまり、群馬県の利根川とその支流でサケが獲れるようになったのは江戸時代以降のことなのです。

サケ科魚類の分類
イトウ属
  ・イトウ
イワナ属
  ・イワナ
  ・オショロコマ など
サケ属
  ・サケ(シロザケ)
  ・カラフトマス
  ・ベニザケ
  ・サクラマス(ヤマメ)
  ・ニジマス など
サルモ属
  ・ブラウントラウト
  ・アトランティックサーモン

Photo_16 サーモンより美味しい群馬の特産、最高級ニジマス「ギンヒカリ」

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2006年9月20日 (水)

やまめ紅葉

群馬には紅葉の名所がたくさんありますが、まだ山々からの紅葉の便りは届いていません。でも、箱島養鱒センターの池の中は一足早く、紅葉の季節を迎えています。
それは、ヤマメ。産卵期を迎えたヤマメたちが赤く色付いているのです。鼻先が伸び、厳つい顔つきで体の赤色が濃いのがオスです。

P9200015 P9200019

P9200043

箱島養鱒センターでは来週初めからヤマメの採卵が始まります。秋は段々と深まっていきます。

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2006年10月 5日 (木)

ヤマメの採卵 箱島養鱒センター

箱島養鱒センターでは9月下旬からヤマメの採卵の時期を迎えています。今年、卵を採るのは一昨年の秋にふ化した2年目の魚です。大きなものでは1㎏を超えるサイズに成長しています。塩焼きにするのはふつう100g前後のサイズですので、その10倍くらいの目方があります。センターに見学に来られた方々は皆、「これがヤマメですか?!」と目を丸くされます。

Img_3857 厳つい顔つきになっている雄ヤマメ

Img_3842 メス魚の選別作業。採卵可能かどうかを1尾ずつ確かめる。

ニジマスやイワナは、お腹を押して卵を採りますが、ヤマメの場合はサケと同じく、お腹を切開して卵を取りだすのが普通のやり方です。
取り出した卵を受精させ、消毒した後にふ化場の水槽に移します。(卵の消毒に使う薬はイソジンうがい薬と同じ成分です)。

Img_3845 ヤマメの卵

ヤマメの卵は採卵から約3週間後、卵の外側から黒い目玉がはっきりとわかるようになった発眼卵(はつがんらん)という状態で、県内のヤマメ養殖業者の人たちに引き取られていきます。

_2_14 発眼卵

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2006年10月19日 (木)

イワナの産卵

山々から紅葉の便りが届く季節になりました。そんな紅葉に映える山の中の小さな渓流ではイワナたちが産卵の時期を迎えています。

Img_3975 先日、六合村にある野反湖にイワナの調査に行ってきました。野反湖のイワナは湖に流れ込む沢にのぼって産卵します。箱島養鱒センターが定期的にイワナの調査を行っているニシブタ沢は法律に基づいて「保護水面」に指定されており、水産資源の保護のために魚などを獲ることは厳しく禁止されています。箱島養鱒センターでは県漁業調整規則の特別採捕の許可をとって調査しています。

Img_3978 Img_3998

Img_3990 

Img_3983Img_3988_1  Img_4005

Img_4001 雄のイワナ(大きさを測った後、標識を付けて再び放流した)

Img_4006 イワナの産卵場所(中央の石が白くなっているところ)

Img_3974 野反湖に向かう途中、山々の紅葉がきれいでした。
(走行中、助手席から撮影したのでこんな画像ですが)

   

 

おまけ

Img_3971 六合村役場にあったニホンカモシカの剥製

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2006年10月28日 (土)

県民の日 水産試験場公開(前橋市敷島町)

今日は『群馬県民の日』。 明治4年10月28日に、初めて「群馬県」の名称が使用されたことに由来しています。(実は、明治4年当時日本はまだ太陰暦を使用しており、旧暦明治4年10月28日は太陽暦では1871年12月10日に当たります)

Dsc01125 県民の日記念行事として県内の各地でイベントや施設の無料開放が行われています。前橋市敷島町にある水産試験場でも毎年、県民の日に水産試験場を公開し、イベントを行っています。

お魚ふれ合いコーナー、ニジマスのつかみ取り、金魚すくい、お魚クイズなどを行い、いつもは静かな水産試験場も、今日は子供達の歓声があふれていました。(ご来場頂いた皆様、ありがとうございました)

Dsc01146 一番人気のニジマスのつかみ取り。今夜のおかずはマスの塩焼きですね。子供以上に興奮気味のご父兄もいらっしゃいました。
でもね、君たち、池でマスをつかむのも面白いけど、自然の川で魚を追いかけるのはもっと面白いんだゼ

Dsc01114 Dsc01118

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Dsc01157 アユの稚魚。

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2006年11月 1日 (水)

イワナの産卵-2

_1_49 昨日、野反湖(六合村)に流れ込むニシブタ沢にイワナの産卵調査に行って来ました。
前回の調査に比べ、湖から上ってきた大型の親魚の数は少なくなっていて、産卵の盛期は過ぎているという印象でした。

イワナは流れの緩い瀬脇などの砂利の中に卵を産みます。卵は冬にふ化しますが、生まれた稚魚はすぐには泳ぎ出さず、しばらく生まれた場所に留まって、雪解けの後に泳ぎ出します。

Img_4121 Img_4115

Img_4107 Img_4108

野反周辺はもうすぐ冬。雪に閉ざされた静かな世界がやって来ます。

Img_4110

(ニシブタ沢での調査は「漁業調整規則」に基づく特別な許可を得て行っています)

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2006年11月 4日 (土)

家でヤマメを育ててみよう-1

仕事ではヤマメの飼育をしていますが、今まで家でヤマメを卵から飼ったことはありませんでした。今年は家の水槽でヤマメのふ化・稚魚飼育に挑戦してみることにしました。

Img_4026 ヤマメの発眼卵

家庭や学校でヤマメの卵(発眼卵)をふ化させて稚魚を飼ったことのある人は結構いると思いますが、上手に飼えましたか?
箱島養鱒センターの養魚施設で数万尾のヤマメを飼うのと家や学校の水槽で数十尾を飼うのとどっちが難しいかと言えば、家や学校の水槽で飼う方が何倍も難しいと思います。
まず、第一に水。小さな水槽では、周囲の環境から受ける影響が大きいため、水温をヤマメの適温に保つことがなかなか大変です。それから、水槽では水質がすぐに悪化してしまいます。小型水槽での飼育では、水質悪化でヤマメが死んでしまうことが多いですね。
魚にとっても狭い水槽というのはストレスがたまります。(魚も人間と同じでストレスが強いと体調を崩します)。

逆に伝染病の心配は水槽飼育の方が少ないです。水槽は完全に隔離された場所ですし、水道水をカルキ抜きして使えば、他にマスやヤマメを飼っている人以外は病原体の侵入は心配することはないでしょう。養魚場でも生まれたばかりの稚魚は屋内で隔離飼育し、病原体が侵入しないように気を付けている(靴や手指、器具の消毒など)のですが、使っている水に病原体が入り込んだり、飼育者が不注意で持ち込んでしまったりして、稚魚が伝染病に罹ってしまうことがあります。

Img_4171_1 今まで、くちぼそ(モツゴ)を飼っていた水槽です。くちぼそ君達には引っ越してもらいました。大きさは31㎝×15㎝、水深19㎝くらいです。濾過は外付けのカートリッジ式。水はカルキ抜きした水道水。現在、水温が22℃、かなり高めです。

底に人工の砂利が敷いてありますが、砂利は入れない方が稚魚の管理がしやすいです。
卵には直射日光は厳禁です。また、ふ化しても泳ぎ出すまでは水槽を暗くしておいた方が良いので、ボール紙で水槽の周りを覆っておきます。

Img_4173

Img_4156 Img_4164

ヤマメの発眼卵を25個入れました。さ~て、どうなるでしょうか? 正直言って、すごいプレッシャー感じてます。(最初に小型水槽での飼育が難しいって書いたのはうまくいかなかったときの予防線?)

11月4日10時45分 発眼卵収容
水温22℃

発眼卵(はつがんらん)
外観で眼がはっきりと確認できる状態になった卵。魚の卵は物理的なショックに弱いが、発眼卵の状態になると衝撃に強くなるので、この状態で輸送を行う。発眼卵は表面が乾かなければ輸送に水が必要ないので簡単に持ち運ぶことが可能。

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2006年11月 7日 (火)

小さな命

今日は立冬ですね。
群馬県内ではアユ釣りも渓流釣りも終わり、川の上流・中流部では人の姿をほとんど見かけなくなりました。

しかし、川に近づいて水の中を覗いてみると、流れの緩い岸近くに小さな魚たちがたくさん泳いでいるのを見ることができます。

Img_4078 ウグイの稚魚

Img_4192 川の流れから取り残されたようなこんな水たまりにも魚の姿が見られます。

すでに冬の眠りに入ったような感じのする川ですが、水の中では小さな命が輝いています。

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2006年11月11日 (土)

家でヤマメを育ててみよう-2

11月4日にヤマメの発眼卵を収容した水槽では、一昨日あたりから、ふ化が始まりました。
しかし、死んでしまう卵も多く、中には卵から稚魚が顔を出した状態で死んでいる卵もありました。ふ化の途中で力尽きてしまったのでしょう。(合掌)
箱島養鱒センターでは、発眼卵からふ化までの間に死んでしまう卵はほとんどありませんが、我が家の水槽でのふ化率は30%くらいになってしまいそうです。

Img_4269

Img_4271

稚魚のお腹には卵黄のうと呼ばれる大きな袋が付いています。これは稚魚のお弁当箱。しばらくはエサは食べず底でじっとしたまま、卵黄のうの栄養だけで発育します。

Img_4267

現在の水温は22~23℃。もう少し水温が下がってくれるとよいのですが・・・・。

11月9日 ふ化確認
水温 23℃

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2006年11月14日 (火)

サケの遡上(利根川・利根大堰)

今、サケが利根川を遡上しています。
利根川はサケが遡る南限の川と言われています。
群馬の川で生まれ、或いは放流されたサケの稚魚たちは日本から遠く離れた北洋を約4年間(3冬)回遊します。そして大きく育ったサケは命を次へ引き継ぐために稚魚の時の記憶を頼りに故郷の川を目指して海から河口へ、河口から上流へと懸命に泳いで来ます。

利根大堰(千代田町・埼玉県行田市)を管理する「独立行政法人 水資源機構 利根導水総合管理所」では、昭和58年から利根大堰の魚道でサケの遡上数を調査しています。
調査開始以来、多少の凸凹はありますが、サケの遡上尾数は右肩上がりで増加しており、平成17年はこれまでの最高の2,283尾を記録しています。

Sake_1 (利根導水総合管理所HPより)

サケ稚魚の放流は群馬では7つの団体と水産試験場が行っていますが、放流尾数は以前に比べると少なくなっています。それにも係わらず、利根川を上るサケの数が増えているのは、自然産卵が増えているのではないかと思います。昨年、サケの調査を行っている団体が県内各地の河川を調査したところ、利根川本流、神流川、鏑川、烏川などでサケの産卵行動を確認しています。
昭和40年代に河川環境の悪化によっては途絶えてしまった利根川のサケは、関係者(もちろんサケの卵を毎年大事に育てている子供達を含む)の努力により着実に復活してきているのではないでしょうか。

利根大堰には3つの魚道が設けられています。そのうちの埼玉県側の1号魚道には、観察室があり、魚道側面の窓から魚道内を観察できるようになっています。この時期は、迫力あるサケの姿を見ることができます。
北海道・東北地方ではサケはそれほど珍しい魚ではないのでしょうが、群馬県では生きたサケの姿を見ることはめったにありません。魚道内で跳躍するサケの姿に見とれてしまいました。

Img_4350 利根大堰

Img_4348 埼玉県側の1号魚道

Img_4331

Img_4342

Img_4346

今年、利根大堰で確認されたサケの数は11月13日現在で1,174尾。これは最高記録だった昨年を上回るペースです(昨年同時期は983尾)。記録更新が期待されます。

水資源機構利根導水管理所HP (サケ遡上データが見られます)

サケが帰る川を取り戻そう (ぐんま見聞録・別冊「協働の現場から」)

利根大堰/サケの遡上 (ウェブ・フォト・ニュースぐんま 2005年11月22日号)

グッドぐんま サケ関連記事
 鮭と鱒 (2006年9月7日)
 利根川のサケについての発表会 (2006年3月4日)
 利根川のサケ (2006年2月21日) 

対岸(群馬県側)に怪しい人影! この時期にこの場所での釣りは不自然。サケの密漁か?!
河川でサケを捕ることは、水産資源保護法および県漁業調整規則で禁じられています!(もちろん罰則もあります)。

_1_51 何を狙っているのか?

Pb130023 怪しい

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2006年11月16日 (木)

落ち葉の季節 & ヤマメの稚魚  (箱島養鱒センター)

紅葉は憂鬱?
箱島養鱒センターの周りでも紅葉の時期を迎えました。木々の紅葉はきれいで良いのですが、養魚家にとっては「きれいだな~」と心が和むよりも、「紅葉か~イヤだな~」との気持ちの方が強いものです。
紅葉の時期、それは落ち葉の時期の到来を告げるものでもあるからです。

Pb160014_1

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マス類の養殖場では渓流に取水施設を設けて養魚場に水を引いているところが多いのですが、山からの落ち葉がこの取水口に引っかかり詰まってしまうのです。取水口が詰まるとどうなるか。当然、養魚池に水が来なくなります。池に水が来ないとどうなるのか。恐ろしすぎて考えたくもありません (T_T)。

落ち葉の時期に強い木枯らしが吹く日などは、一日に何度も取水口に詰まった落ち葉を取り除く作業をしなければなりません。
箱島養鱒センターでもこれから木の葉が全て無くなるまでは心配な時期です。

Img_4360

ヤマメの稚魚
箱島養鱒センターで9月の下旬から10月中旬に採卵したヤマメの卵からは、10月下旬から次々と稚魚が誕生し、センターのふ化水槽に入れた卵は大体ふ化しました。早くふ化した稚魚は、お腹の「卵黄のう(ヨークサック)」が大分小さくなり泳ぎ出す稚魚も増えてきたので、来週から餌付けを始めます。

Pb160021 ふ化水槽で泳ぎだした稚魚

Pb160037 これはふ化後約2週間の稚魚。まだ卵黄のうが大きい。

Pb160056 ふ化後間もない稚魚

風の夜の池の落葉をかき上げて桜色なす孵化魚確かむ
    大塚千とせ 歌集「養魚の日々」より

**************

ところで
藤原紀香さん、結婚しちゃうんですね・・・
ショックです・・・・・

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2006年11月19日 (日)

サケの産卵を見て感動! (利根川)

利根川の利根大堰を通過したサケの数は、11月16日現在で1,530尾。これは、昭和58年以降で最高だった昨年を大幅に上回るペースです。(昨年同期:1,220尾)。

利根川の太田市・深谷市付近でサケの産卵行動が見られるという話を聞き、現地に行ってきました。
毎年、サケの産卵について調べているSさんの案内で現場に着くと、本流から分岐した浅い流れの中でサケが時々水しぶきを上げ泳いでいます。感動!
産卵のため、川底を掘る行動をしているメスの姿も見ることが出来ます。

Pb190031 背中と尾びれを水面出して泳ぐサケ

サケはメスが体を横にして、尾びれで川底を激しく叩きながら直径50㎝~1mほどのすり鉢状の穴を掘ります。メスが穴を掘っている間、オスはメスに寄り添い他のオスの侵入を見張っています。そして産卵が終わるとメスは再び尾びれを使って穴を埋めます。メスは産卵後も産卵場所の止まり、他のメスが自分の産卵場所を掘り返さないように守ります。しかし、それは長い間ではありません。やがて、力尽きた親魚は下流に流されていき岸に打ち上げられます。

サケの産卵場所です。周囲に比べ、石の表面がきれいです。

Img_4368

銚子の河口からやっとここまでたどり着き、ボロボロの体で産卵のために最後の力を振り絞っているサケ。彼らの姿にジーンと来てしまいました。

Pb190044

Pb190047

Pb190051 力尽きて死んだサケ。

今、川の中ではこんな壮絶な命のドラマが展開されています。大切にしたいですよね、ふるさとの魚、ふるさとの川。

Img_4399 サケの産卵を伝える『埼玉新聞』(11月19日付)

サケの遡上(グッドぐんま11月14日)

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2006年11月23日 (木)

ヤリタナゴ秋の移動作業(藤岡市)

ヤリタナゴは全国的には一番多く生息している日本在来のタナゴ類ですが、群馬県内では在来タナゴ類はことごとく滅びてしまい、このヤリタナゴだけが唯一藤岡市にのみに細々と命を保っています。
タナゴ類が減ってしまったのは、淡水産二枚貝の減少が主な原因だと思います。タナゴ類はマツカサガイなどの二枚貝に卵を産み付けます。一番弱い卵と仔魚の時期を貝という砦の中で守ってもらう戦略より生き残ってきたわけです。しかし、農業生産の効率化によって農村・里山のシステムが変化し、田んぼの周りの小川やため池から貝がいなくなり、それとともにタナゴ類も姿を消していきました。
昔はうまくいっていたタナゴ類の繁殖戦略は、人間の生活の変化によって完全に裏目になってしまったのです。

Img_4457 ヤリタナゴ

群馬でただ一つの在来タナゴ類の生息地である藤岡市では市民団体が熱心にヤリタナゴの保護活動を行っています。
私は今年5月のヤリタナゴ観察会に参加して以来、藤岡のヤリタナゴにそれまで以上に強い関心を持っていましたが、今日、「ヤリタナゴ秋の移動作業」が行われると聞き、参加しました。
(「ヤリタナゴ秋の移動作業」とは、繁殖適地外へ流下してしまったヤリタナゴを捕獲し、繁殖適地へ移動する作業。「ヤリタナゴ調査会」、「ヤリタナゴを守る会」、「やりたなごの会」の共催)。

ヤリタナゴの保護団体やその活動に関心を持つ人など総勢約30名が参加し、作業開始。
水路でヤリタナゴを捕獲します。下の画像には写っていませんが、この場所の直上流部では最近工事が行われ、三面コンクリートの「近代的」な用水路となっていました。

Img_4443

作業開始から約2時間半で675尾のヤリタナゴを捕獲し、繁殖に適した場所に放流しました。保護活動によってヤリタナゴは着実に増えています。

Img_4460

Pb230013

今回のヤリタナゴの移動作業は藤岡市の許可を受けて行われました。(ヤリタナゴは市の天然記念物に指定されている。許可なくヤリタナゴを獲ることは犯罪

今回、ヤリタナゴの他に確認された魚種は次のとおりです。
タイリクバラタナゴ(外来種)、コイ、ニゴイ(せいたんぼう)、モツゴ(くちぼそ)、タモロコ、オイカワ(がらっぱや)、アブラハヤ、ギンブナ、ドジョウ、ナマズ、ジュジュカケハゼ、ヨシノボリ。

Img_4465_1 Img_4469 コイ(左) ナマズ(右)

Img_4475 Img_4471 モツゴ(左) ヨシノボリ(右)

Img_4472  ジュズカケハゼ

作業の後は「やりたなごの会」の皆さんが作ってくれた「すいとん」に舌鼓。とっても美味しい水団でした、ごちそうさまでした。(小麦粉を水の代わりに卵と牛乳でねると味が良く染みるのだそうです)。

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藤岡市文化財保護課(藤岡市HP)

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2006年12月 1日 (金)

もう12月

今日から12月、師走です。
今朝は寒かったですね。
県道渋川東吾妻線の渋川市と東吾妻町の境付近にある道路の気温計は、私が通過した8時少し前には0℃を表示していました。
箱島養鱒センターの隣の畑には霜柱が。

Pc010008 Pc010006

今まで気がつかなかったのですが、タンポポも紅葉するんですね。

Pb300004

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場内の日当たりのよい場所にはホトケノザが咲いています。

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箱島養鱒センターでふ化したヤマメの稚魚たちはエサを食べ始めました。大きくなるとエサの回数は1日2回なのですが、今は1日6回。人間の赤ちゃんも1日に何回もお乳を欲しがりますが、それと同じです。

Pb300019

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2006年12月 2日 (土)

サケの観察会 (藤岡市)

利根大堰を越えるサケの数は昭和58年から毎年調査されていますが、今年は11月24日にこれまでの最高だった昨年の2,383尾を抜いて過去最高の遡上尾数を記録し、なおも最高記録を更新中です。(11月30日現在で2,686尾)。

利根川の河口からの150~200㎞も離れた群馬県でも昭和30年代まではサケ漁が行われ、多い年で3,000尾ほどが漁獲されていたそうです。利根川本流では前橋の県庁裏付近でも産卵が見られ、渋川近くまで遡上していました。また、支流の烏川にも遡上し、岩鼻から鏑川に入り、下仁田町まで遡上するものもいたということです。

今日、藤岡市の鏑川でサケの観察会が開催されたので参加しました(主催:「群馬の魚を育てる会」)。
毎年サケの産卵調査を行っているKさんの案内で川に行くと、瀬の岸近くに産卵場所があり、その付近にサケの夫婦も泳いでいました。海からここまで泳いで来たのと、産卵のために体は傷だらけです。

Img_4586 産卵場所(メス親が穴を掘り、産卵後に埋め戻すので石が洗われ、きれいになっています)

Pc020017 メス親

サケは時々流れの中心部の方へ泳いでいきますが、またすぐに産卵場所に戻って、その周辺をあまり離れずに泳いでいました。我々は、しばし寒さを忘れサケの姿に見とれていました。

Pc020056

こんな身近な場所でサケの産卵を見ることができ感激しました。
毎日、通勤通学で渡っている川の中でもサケが産卵しているかも知れませんね。

利根導水総合管理所HP
(利根大堰サケ遡上数の最新情報が掲載されています)

群馬の魚を育てる会

☆ ☆ ☆ ☆ ☆

今朝、次女が「気持ち悪い」と言って吐いてしまいました。
体温を測ってみると38度以上。
流行中の感染性胃腸炎のようです。
皆様、ご注意下さいませ。

群馬県感染症情報
現在、感染性胃腸炎:警報発令中!

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2006年12月 5日 (火)

家でヤマメを育ててみよう-3

我が家の水槽のヤマメの稚魚たちですが、ふ化率が悪くて、8尾しか生き残っていません(-。-;
お腹の卵黄のうを吸収し泳ぎ出したので、水槽の周りを覆っていたボール紙を取り外し、エサを与え始めました。

Img_4594

養鱒業界では、稚魚が水槽の底から離れ、泳ぎ出すことを「浮上」。エサを与え始めることを「餌付け(えづけ)」と言っています。
これまで、お腹の卵黄のうの栄養で育っていた稚魚が口でエサを食べる、つまり内部栄養から外部栄養へ、栄養源の大転換の時期です。

人間でも赤ん坊の時期はお乳を1日に何回も飲みます。魚も同じで、箱島養鱒センターではヤマメの稚魚に1日6回エサを与えています。しかし、家で飼う場合は何回もエサを与えることはできないので、朝夕の2回のえさでヤマメには我慢してもらっています。

Img_4602

水槽での魚飼育のコツとして、「エサの食べ残しのないように、少量づつ、魚の様子をよく観察しながら与える」なんて、よく書いてありますが、餌付けからしばらくの間は、食べ残しの餌を出さないなんていうのは無理です。飼育尾数が少ない場合は特にそうです。
水槽の底に沈んだ食べ残しのエサは、水槽の水質を悪化させます。サイフォンなどでこまめに掃除しましょう。
(なんて、ふ化率40%程度の人が言っても説得力がないな・・・・)

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2006年12月 9日 (土)

ホンモロコ 本諸子

ホンモロコ。琵琶湖特産のコイ科の小魚です。淡白な味で骨も柔らかく、コイ科魚類で最も美味な魚と言われています。関西では高級魚とされ、特に冬場の子持ちモロコは高値で取引されます。
近年、琵琶湖の生息環境の悪化やブラックバスやブルーギルなどの違法放流された外来魚の食害などによりホンモロコをはじめ琵琶湖固有の貴重な淡水魚類が激減しています。

Dsc01108

ホンモロコは琵琶湖周辺以外でも養殖されています。関東では埼玉県で20トンほど生産されているそうですが、群馬県内でも多少養殖されています。先日、ホンモロコが少し入手できたので、塩焼きと天ぷらにして食べました。
魚臭さは無く、身はふっくらとしてとても美味しい魚です。コイ科で一番美味しい魚と言われていることに納得です。(私が調理したので料理の見た目はちょっと・・・・ですが)

Pc070002 塩焼き

Pc070008 天ぷら

子供達にも好評で、あっという間に無くなってしまいました。

ホンモロコ(滋賀県農政水産部水産課)

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2006年12月15日 (金)

ヤマメ稚魚のお引っ越し(箱島養鱒センター)

箱島養鱒センターで昨日と今日、今シーズン第1陣のヤマメの稚魚たちの引越をしました。今回引っ越したのは10月末から11月初めにふ化した稚魚です。

Nakaike ふ化場内

Y2 ふ化場内の稚魚

Y1a

ヤマメの稚魚たちは卵の間とふ化からしばらくは、ふ化場の屋内で隔離して飼育しますが、屋内の水槽では稚魚の成長に伴って狭くなってくるのと、稚魚の体力も付いてくるので、この時期に順次、屋外の飼育池へ移します。このお引っ越しを業界用語で「池出し」と言います。

Img_4926 屋外飼育池の稚魚

屋外の広い池に移された稚魚たちは気持ちよさそうに泳いでいます。
稚魚の池の上には糸が張ってあります。サギなどに稚魚を食われないようにするためのものです。さらに池のある場所全体も針金とネットで囲ってあるのですが、大きなアオサギがそこを巧みにすり抜けて魚たちを狙います。(「引田天功 大脱出」並の技です)

_1_57

Aosagi 夕方、場内の電柱にとまり、魚を物色しているアオサギ

Medama 目玉風船

我が家のインコのピーちゃんには効果絶大だった目玉模様ですが、アオサギには効き目が弱いようです。

フェンスの向こう側から、こちらの様子を窺う野良猫。でも猫は鳥に比べて、たいした脅威ではありません。

Neko

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2006年12月25日 (月)

アユ

アユは日本を代表する川魚です。姿形が美しく、味もよい。そして、深い渕で毛針を使った趣のある「どぶ釣り」、流れの速い瀬の中で縄張りアユを狙う豪快な「友釣り」など、釣っても大変面白いアユは日本人の心をとらえて放しません。

Img_3421_1 味のよい神流川のアユ

アユの語源は、落ちるという意味の古語の「アユル」から来たものだとされています。つまり産卵のために川を下る「落ち鮎」がアユの名前に元となっているようです。今ではアユは夏をイメージさせる魚ですが、大昔はアユといえば秋の魚だったのでしょうか?

また、アユは漢字で『鮎』と書きますが、漢字の本家中国では『鮎』はナマズを指します。日本でも奈良時代くらいまでは、『鮎』はナマズの意味であり、アユを『鮎』と表すようになったのは平安時代以降のことだそうです。
アユを『鮎』と表すようになった理由はいくつかあるようですが、日本書紀には神功皇后が戦の成否を占うためにアユを釣ったという話があり、ここから魚へんに占と書く『鮎』の字が当てられたとも言われています。アユと日本人の深いつながりを示す話ですね。
(この他に、アユは縄張りを持ち、餌場である川底の石を占有するからという説もあるようです)

Img_4469_1 鮎?

俳句では、「鮎」は夏の季語ですが、「若鮎」は春、「落ち鮎」は秋、「氷魚(ひお)」(アユの稚魚)は冬の季語として、四季折々を表します。

下の写真、透きとおった体で目玉を金色に輝かせながら泳ぐ「怪魚」。

Pc200389

実はこれがアユの稚魚(体重約0.5g)です。前橋市敷島町にある県水産試験場の飼育池の中を元気よく泳ぎ回っています。
自然界ではこのサイズのアユは海にすみ、動物プランクトンなどを食べていますが、飼育下では細かい配合飼料を与えています。給餌器から餌が出てくると、稚魚たちは餌に向かって群がり、水面から盛り上がるようにして餌を食っています。

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春になればこの稚魚たちは県内の川に放流されます。来シーズンの好漁を願ってやみません。
(今から、この稚魚たちにツバを付けておきたいと本気で思った私でございました・・・・)

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2007年1月23日 (火)

私の名久田川  ~川が残してくれた遠い日の思い出~

中之条町を流れる名久田川のほとりで育った篠原うめさん(76歳)から、名久田川の昔の情景を書いた作品「私の名久田川 ~川が残してくれた遠い日の思い出~」を頂戴しました。
篠原さんの少女時代の名久田川の生き生きとした様子が描かれ、川で遊ぶ子供達の笑い声が聞こえてきそうな文章です。とても感銘を受けましたので、ここにその全文を転載させていただきます。ぐんまの川が昔の輝きを取り戻すことを願って。
(画像は私が勝手に加えたものです)

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私の名久田川
  ~川が残してくれた遠い日の思い出~

    篠原うめ 著

 冬のあいだ涸れ細っていた川面が、だんだん広がりを見せ、さざ波にまぶしい陽ざしが踊る春のお彼岸のころ「かじか」が石に淡黄色の卵を生みつけます。
 卵は瀬の浅い流れの中で、小石などが台になって両手の指が入るほどの隙間のある石を裏返すと、広い部分が三糎、狭い部分が二糎ほどの範囲に、かたまって産卵されています。生みつけられた石の面が、どれもこれも平なことに、子ども心に感心したものでした。馴れて来ると上から見ただけで、卵の付いている石を見分けることも出来ました。その石の下には必ず頭や、ひれが一段と大きい雄のかじかが、卵を守って番をしていました。

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 季節が移って小麦の花の咲く頃は、私達が「クキ」と呼んでいたウグイの産卵期になります。いつも川遊びの先輩達が、「今夜は、クキをうんと取るんだから、早く夕飯を食べて合流地点へ集れ」と言って、男の子達は早速準備にとりかかったものでした。そこのクキの寄せ場はかなり流れの強い場所で、中ぐらいの石を上手に使って産卵のために遡上して来るクキが簡単には逃げ出せないように、川上に向かって一米余りの細長い馬蹄形状の「せき」を作り、水面から二十糎ほどの高さにします。中には砂や小砂利を敷いて産卵の場所に仕立てます。
 産卵期を迎えたクキの横腹には、濃いオレンジ色の線が帯状に出てきます。早目に夕食をすませた友達が、だんだん呼び合って川に近い家の前を通るころは、もう丁度いい夕闇になり、川へ降りる細道にかかると、先達から、「足元に気をつけろ」と、声がかかります。男女十余人が無事川を渡り、そこから二十米程上流に仕掛けた寄せ場へ静かに向かいます。リーダーが、遡上して来て寄せ場へ入ったクキを逃がさないために、入り口をふさぐ南京袋を持って走り出します。その後ろに続いてみんな跳び出し、男子は声も立てず一斉に寄せ場をかこんで、クキを手捕にして岸へ放ります。私たちは暗い河原の石の間を跳るクキを見つけて袋へ入れます。たちまち寄せ場の中のクキが全部揚げられ、子どもだけで仕立てた、クキ漁がこうして終わります。今でも川上へ向かって寄せ場の中を犇めく、クキの哀れさと自然の中の遊びの醍醐味が、交差して浮かんできます。

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 また、こんなこともありました。岸辺の水の溜り場に、クキの子の群が泳ぐようになり、友達と二人で向き合って川に入り、手拭いの端を持ってそれを掬い、今度は何匹とれたかな、と数えては川へもどして時のたつのも忘れて遊んでいると、何かが足裏をくすぐります。足を上げてみると二糎程に育った、かじかの子が素早く移動します。時には「カマヅカ」と言って「ウグイ」に良く似た、動きのスローな魚が、砂を潜って来て足を驚かせます。この魚は誰でも捕まえることが出来ました。

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 また水の流れがゆるくなって、時には渦が巻くような深みが格好の水浴び場で、そこにさしかかる流れの巨石の下には、「ギギ魚」がじっとしていて、男の子は水浴びの間に二十五糎もあるものを、手づかみにしたりしました。
 泳ぎ始めは、誰でも麦藁を浮きに使って練習し、見様見真似で、直ぐみんな泳げるようになりました。
 陽がかたむいて対岸のアカシヤの影が伸びてくるころ、川遊びに飽きてみんな一斉に引き上げます。男の子は捕った魚を篠に通してその数を自慢しながら、わいわい帰る。その声を聞いて、畑仕事をしていたどこの親達も安心していたのでしょう。
 私が幼かった頃の名久田川の源流には、山女、支流に天然鱒、えびなど、両手で数えるほどの種類の魚が棲んで居ました。
 いま遠い日の思い出を、昨日のことのように手繰り、私たちを育んでくれた、ふるさとの川に、たくさんの魚を呼びもどせる日の来る事を望んでやみません。

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名久田川について
吾妻川左岸の支流。延長10.2㎞、流域面積110k㎡の一級河川。吾妻郡高山村権現の今井峠(700m)付近が源流地点。そこからほぼ西に向かって流れ、中山盆地で右岸から西沢川・五領川・役原川が、左岸から梅沢川が合流。高山村尻高地区より中之条町に入って南へ向かって流れ、大道峠(797m)からの赤坂川が合流し、中之条町伊勢町地区の東で吾妻川に流れ込む。

紹介した篠原さんの随筆は名久田川の赤坂川合流付近の様子を描いたものである。

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(平成20年2月2日追記)

著者の篠原うめさんは平成20年1月31日にお亡くなりになりました。享年77歳。

謹んでご冥福をお祈り申し上げます

ふるさとの風景をいつまでも見守っていて下さいね。ありがとうございました

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2007年1月30日 (火)

利根川のサケ増殖  ~新たな挑戦~

昨年秋から冬にかけての利根川を遡上し、利根大堰を越えたサケの数は3,215尾。昭和58年に調査を開始して以来の最高を記録しました。サケの遡上数は年々確実に増加しておりとても嬉しいことです。
また、昨年はもう一つ利根川のサケについて大きな出来事がありました。
それは、利根川を遡上してきたサケからの採卵です。

利根川産サケからの採卵。それは利根川のサケ増殖の歴史に残る大きな一歩です。
群馬県内の利根川やその支流の烏川や鏑川でも昭和30年代まではサケ漁が行われていましたが、昭和40年代に水質の悪化や利根大堰や河口堰が建設されるとサケの姿は利根川から消えてしまいました。
昭和50年代後半、環境保護への関心の高まりのなか、群馬県水産試験場でも利根川のサケ増殖事業に着手しました。
現在でも水産試験場はサケの稚魚を育てて、市民団体へ提供したり、利根川に放流したり、利根川のサケ増殖に取り組んでいます。
しかし、これまで水産試験場で育てていたのは北海道や福島県など利根川から遠く離れた場所で採卵された卵でした。利根川に遡上するサケの数が少なかったので仕方なしに県外産の卵を育て、それを利根川に放流していたのです。

ところが数年前から関係者の努力が実り、利根川のサケ遡上数が急増しました。平成14年には初めて千尾を越え1,090尾、17年には2,283尾ものサケが利根大堰で確認されました。
これだけの遡上があれば、利根川のサケから採卵できる! 水産試験場は関係機関の協力を得て、平成18年11月22日、利根川(利根大堰)で採捕されたサケから採卵を行いました。

Photo_24 (利根川産サケ採卵の歴史的瞬間。サケは通常、切開法で卵を採るが、今回は搾出法によった)

利根川で採捕したサケから現場で卵を採るのは水産試験場としても初めての経験でした。順調に成育してくれるだろうか? 担当者の気苦労は大変なものだったと思います。

Photo_17 (飼育水槽に収容されたサケの卵)

Img_5176 (サケの稚魚は神経質で人影に敏感に反応します。給餌作業にも気を遣います)

利根川のサケから採られた卵は順調に育ち、現在、水産試験場の飼育池の中には1万尾近い数の利根川産サケ稚魚が元気に泳いでいます。
利根川に帰ってきたサケの稚魚を利根川に放流するという、真の意味での利根川のサケ増殖はここに第一歩を踏み出しました。この稚魚たちは3月初め頃に利根川に放流されます。4年後が楽しみです。(2月25日に放流されました

Img_5178 (エサを食べる利根川産サケ稚魚)

利根川のサケ稚魚の様子は水産試験場HPで見ることができます↓
利根大堰で採卵したサケ ~成長記録~

採卵当日の詳しい様子はこちら↓
サケの遡上と採卵見学会(かわ遊び・やま遊びのページ)

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

今回の利根川でのサケ採卵は子供たちがたくさん見学に来ていました。子供たちが命の大切さや川の環境を守る必要性を学んでいる対岸では、ここまで必死に遡上してきたサケたちを自分の楽しみのために傷つけようと狙う密漁者の姿があったそうです。同じ釣りを趣味とする者としてとても恥ずかしく思います。

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2007年2月26日 (月)

利根川のサケ ~旅立ち~

前橋では梅が満開、河津桜も咲き出してすっかり春という感じですが、春は別れと旅立ちの季節でもあります。
昨日、前橋市の利根川(前橋公園親水・水上ステージゾーン)で“~元気でね、利根川のサケ~稚魚放流式”が開催されました。

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1月30日の記事で紹介しましたが、昨年11月に初めての試みとして利根川に遡上してきたサケから採卵を行いました。その卵からふ化した約1万尾の稚魚はこれまで水産試験場で大切に飼育され、大きさ7㎝ほどに成長しました。
そして昨日、彼らが母なる川‘利根川’に帰されたのです。

P2253557 (利根川産のサケ稚魚)

サケの稚魚は放流式に参加した子供達の応援歌と声援に送られて、親魚が死に物狂いで遡上してきた利根川を流れに沿って降りていきます。

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これからの稚魚たちの生活は厳しいものです。エサを獲り、外敵から身を守り、自力で生きていかなければなりません。
北洋を回遊しながら成長し、4年後に再び利根川に戻って来られるのは放流された1万尾の稚魚のうち、うまくいって数十尾くらいでしょう。でも彼らは確実に利根川を目指して帰ってきます。サケは悲しいほどの律儀者で、故郷を忘れることはありません。
彼らが戻ってくる時に、「利根川は4年前よりよくなったな~」と感じてもらえるようにしたいものです。

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2007年3月 9日 (金)

嬬恋村(つまごいむら)

今週初め、仕事で嬬恋村へ行ってきました。
嬬恋村は春夏キャベツの生産日本一で有名ですが、昨年1月に「嬬恋村愛妻家聖地委員会」が結成され、“キャベチュー・キャベツ畑の中心で愛を叫ぶ”というイベントをやったり、愛妻家Tシャツとかストラップなどの愛妻家グッズを作ったりと『愛妻家の聖地』としての名が広がりつつあります。実は私も 恐妻家 愛妻家ですので、嬬恋村には親しみを感じます。

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この冬は記録的な暖冬でしたが、高冷地の嬬恋村でも道路や畑には雪がありません。平年よりも一ヶ月くらい季節が先行しているような風景でした。この日も雲が多く、雪が降るかと思っていたら、空から落ちてきたのは雨。

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ぐんまの“県の魚”は『アユ』ですが、嬬恋村の“村の魚”は『ヤマメ』。
色々と調べてみると日本のヤマメ養殖発祥の地は、どうも嬬恋村らしいのです。
ヤマメの人工ふ化・養殖に日本で初めて成功したのは私のところ!と名乗りを上げている場所は数カ所あるようですが、私の調査結果では、日本で初めて本格的なヤマメ人工ふ化に成功したのは、嬬恋村の戸部真吉さん(昭和8年生まれ)です。
少年時代から魚が大好きだった戸部さんは川が荒れ、少なくなっていくヤマメを増やそうと研究を重ねました。そして昭和32年には日本で初めてヤマメの採卵、ふ化に成功しています。戸部さんはこの功績が認められ、平成12年に群馬県総合表彰を受章。今は二人の息子さんたちが中心となり、ヤマメやイワナ、ギンヒカリの養殖をしています。

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村内の別の養魚場では池の横に福寿草が自生していて、ちょうど見頃でした。

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昼食は「けんちゃん食堂」のカツ定食。
なかなか美味しいロースカツでした。“けんちゃんラーメン”も美味しいらしい。

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嬬恋村役場HP

嬬恋村愛妻家聖地委員会

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2007年3月15日 (木)

ヤマメたちの夕方のお楽しみ

晴れた日の風のない夕方、養魚場の池のそばではユスリカたちが集まり、小さな蚊柱を作ります。
ユスリカの種類はとても多く、日本では約1千種類、世界では約1万種類が確認されていますが、実際にはこの数字よりもずっと多い種類がいると言われています。
大きさは0.5㎜~1㎝で姿は蚊によく似ていますが、刺すことはありません。

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ユスリカは魚の大好物でもあります。養魚場では、十分に餌を食べている筈ですが、池の上を飛ぶユスリカを狙ってヤマメたちがジャンプをくり返します。
フライフィッシングでもこの小さな虫を模したミッジmidge(ユスリカ)という極小のフライ(毛針)があります。

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ユスリカを狙ってジャンプするヤマメとそれを見つめる野良猫。

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ユスリカは、天然の魚にとって重要な餌ですが、養殖魚にもサプリとして役立っているのかも知れません。

あ~、渓流行きたい

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2007年4月12日 (木)

アユ

4月から5月にかけて、群馬県内の川ではアユ稚魚の放流が行われています。
前橋市敷島町にある水産試験場の飼育池にも体重5gほどのアユの稚魚たちが元気よく泳いでいます。

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群がってエサを食べるアユ稚魚

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アユの寿命は1年です。秋に川の中流から下流部の砂に産み付けられた卵からふ化した6㎜ほどの仔魚は川を下り、冬の間、エサの豊富な海の波打ち際で成長します。
春、5㎝くらいにまで育った稚アユは川を遡り、エサとなるケイ藻類の豊富な川の中流域の定着します。それ以降のアユの生活は皆さんもよくご存じのとおりです。

日本を代表する花が「桜」なら、川魚は「鮎」です。
姿形の美しさ、味の良さ、釣りの面白さ、変化に富んだ生活史。アユの魅力は一言では言い表せません。

しかし、十数年前から川で釣れるアユの数がめっきり少なくなってしまいました。直接的な大きな原因は、カワウによる食害と冷水病という病気です。
水産試験場でもこの2つの大きな不漁原因を解決するために、調査・研究に取り組んでいるところです。

P3275713 カワウ

P4126850 冷水病検査のために鰓の一部を採取しているところ

私のいるグループでは、冷水病に強く、なわばり意識が強いという性質をもつアユの系統を交配によって作ろうとしています。
でも、そういうことは、よく考えてみれば対症療法であって根本治療ではありません。もちろん対症療法も今は必要ですが、根本的な解決に必要なのは川と海の環境を回復させることだと思います。

【おまけ】
水産試験場内で見つけたスミレ

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2007年4月19日 (木)

イチョウとクレソンとソウギョとキンクロハジロ

前橋市内では今シーズンは史上初の積雪ゼロでしたが、今朝、赤城山を見ると、上の方は雪化粧でした。ここ数日、真冬のような寒さでしたからね~。
しかし、桜の散り終わった水産試験場内にあるイチョウはうっすらと黄緑色になってきました。

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親指の爪ほどのちっちゃな葉ですが、一丁前にイチョウの葉の形です (当たり前ですが)。

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水路にはクレソンが繁茂しています。水の清らかな渓流の植物という印象ですが、そんなことはありません。川や沼の泥が堆積した部分に生えています。

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小さな可愛い白い花をつけています。

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クレソンの咲く水路の住人の一匹。ソウギョ(草魚)。

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アジア大陸原産のコイ科の魚です。大型になる魚で、このソウギョも1mくらいです。明治期から10回以上も我が国への移植が試みられましたが、自然繁殖し定着したのは利根川水系だけでした。その理由はこの魚の卵が粘着性を持たない浮遊性だから。産み落とされたソウギョの卵は川を下りながら発生が進み、ふ化します。ふ化前に海に出てしまうと死んでしまいます。海に流される前にふ化するためには、利根川のような下流分がゆったりと流れている大河が必要なのです。(日本の川にすむ魚の卵は粘着性をもつか沈性で、流れに流されないようになっています)

水産試験場に隣接する池にいたキンクロハジロの夫婦。それほど珍しい鳥ではないようですが、普段はカルガモしかいないこの池で見かけるのは珍しいです。一日中、同じ場所に浮かんでいました。
オスはお腹の羽が真っ白です。金色に光る目がちょっと恐い・・・。

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明日の前橋は久しぶりに春の陽気が戻りそうです。

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2007年4月25日 (水)

元気な稚アユたち

今日は鬱陶しい天気でしたので、爽やかな稚アユの画像でも見て頂きましょう。

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群馬県水産試験場で継代飼育してきたアユは喧嘩っ早く、友釣りでよく釣れるという性質を持っています。
水産試験場では今、この系統のアユと利根川産アユの掛け合わせを行ったり、水槽実験や河川での放流試験を実施して、友釣りに向いているという性質は残しつつ、病気に強くて川で生き残る率の高いアユを作ろうと努力しています。

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しかし、放流だけに頼る増殖には限界があります。
本当の意味でアユを増やすには環境をよくすることが必須です。
とは言っても、群馬県の現状では放流しなければアユがいない川がほとんどで、放流は必要な行為です。

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そして、放流の効果を上げるには、正確な河川環境の把握とそれに基づいた放流の時期や放流場所などの決定、さらにアユにストレスを与えない輸送など、色々な注意が必要です。
アユをはじめとして釣りの対象となる魚を増殖しているのは漁業協同組合です。

川でたくさんのアユが釣れるようにするためには、元気な稚アユ作りはもちろんですが、漁協の皆さんの放流技術の向上、そして川の環境改善も大切です。(さらに冷水病をまん延させないような釣り人の努力も必要)

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流れ落ちてくる水に向かってジャンプを繰り返す稚アユたち

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2007年4月27日 (金)

稚アユ 旅立ち

また、アユの話です。(^^;)
いつも水槽の中のアユではつまらないので、今回は川の稚アユです。
と言っても、天然遡上アユではなくて、放流ですが。

今日、群馬県西部の小さな川にアユの稚魚を調査のために放流しました。
トラックに積んだ水槽から川に放たれた稚アユたちは、元気よく流れに泳ぎだしていきました。

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稚アユは養殖場で飼われている間は魚粉を主原料とする配合飼料を与えられていますが、川に上った稚アユの主なエサは石についた珪藻などの藻類で、藻類が少ない場所では小さな虫も食べます。
放流された稚アユは早速、石の藻類を食べ始めたり、水面を飛んでいたユスリカに飛びついたりしていました。この分だと元気に大きく育ってくれそうです。

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川のそばに咲いていた山吹。鮮やかな色が目をひきます。

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桜ちり春のくれ行く物思ひも忘られぬべき山吹の花  藤原俊成

桜が散り、春が暮れてゆく憂鬱も忘れてしまいそうなほど美しい山吹の花よ

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2007年5月 7日 (月)

ウグイの産卵 (赤城大沼・覚満川)

先日、覚満渕から赤城大沼に流れ込む覚満川という小さな川でウグイが産卵しているのを見かけました。

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ウグイは全国に分布するコイ科の魚で、大きいものは30センチくらいになります。藻類や虫、魚卵など何でも食べる雑食性。私が子供の頃には高崎を流れる烏川でよく釣りました。釣り場は下水処理場の排水が流れ込むところで、栄養がよかったのでしょうか、大きなウグイをたくさん釣った思い出があります。群馬県では、“くき”とか“はや”とか“たろう”など呼ばれています。

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産卵期のウグイの体には“婚姻色”と呼ばれる赤と黒のラインが入り、頭と背中の白い“追い星”も、目立ちます。
産卵はメスの周りをたくさんのオスが取り囲んで行われる乱婚です。
砂利に生み付けられた卵は水温15℃の場合、5~7日でふ化します。

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長野県などでは、産卵期に浅瀬に集まったウグイを獲って食べる習慣があり、季節の風物詩になっています。

赤城大沼の周りの景色はまだ春色になっていませんでしたが、川の中は春真っ盛りです。

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おまけ
ムラサキカタバミ
紫色のカタバミもあるのですね。南アメリカ原産。水産試験場内に1つだけ咲いていました。

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2007年5月 8日 (火)

ホンモロコの産卵

魚の産卵ネタ、続きます(^^;)

今日は、ホンモロコという魚の採卵をしました。
ホンモロコは琵琶湖固有種ですが、養殖は日本各地で行われています。10㎝ほどの小魚ですが日本のコイ科魚類の中では最も美味と言われており、特に冬場の子持ちモロコは珍重され、京都の料亭などへ取引される高級魚です。

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琵琶湖での産卵盛期は4~5月。成熟した親魚は湖岸のマコモ群落や灌漑用水路へ移動し、雨で増水した後に1尾のメスを数尾のオスが追尾し、草の根や水草などに産卵します。
飼育下では親魚池の飼育水を換水することで産卵が誘発され、換水した翌日の夕方から夜にかけて産卵します。卵を産み付けさせるのは水草などの代わりにポリエチレンシートを加工した人工産卵基質を使います。

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卵の直径は約1.5㎜。約1週間でふ化します。

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ホンモロコ(Wikipedia)

おまけ
5月2日にシオカラトンボ(むぎわらとんぼ)を今年初めて見ました。(シオカラトンボって名前、面白いですね。シオカラトンボを舐めても塩辛くないのにね)

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2007年5月 9日 (水)

コイの産卵

今日も魚の産卵ネタですが、何か?(開き直り)

コイは古くから日本人に親しまれてきた魚です。(ホトケドジョウを知らない人はいてもコイを知らない人はいないでしょう)。江戸時代にはすでにコイ養殖は産業として確立していました。
群馬県は食用鯉(真鯉、黒鯉)の主要産地です。平成18年の養殖生産量は828トンで全国第2位です。

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群馬県のコイ養殖は明治以降、製糸業の発展とともに盛んになりました。
配合飼料が一般的になる以前は、まゆから糸を引いたあとのさなぎがコイの餌に使われていたからです。
赤城南麓の前橋市、伊勢崎市を中心とした地域で農業用ため池を利用した養殖が行われ、県西部の碓氷川、烏川流域では豊富な河川水を利用した流水式養殖が行われています。

コイの産卵は夜半から早朝にかけて行われます。天然水域では卵は水面に浮かんだ水草などに産み付けられますが、養殖では人工産卵基質(ポリエチレン製の水草のようなもの)を用います。
親コイを人工産卵基質を浮かべた池に入れると、メスを1~数尾のオスが追いかけて産卵します。
大きさ60~80㎝のコイが水面に水しぶきを上げて産卵する様子は迫力があります。

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コイの卵は直径2㎜ほど。水温にもよりますが、3~6日でふ化します。

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2007年5月13日 (日)

ハリエンジュの花が咲き、こいが生まれる

今日は5月第2日曜、母の日。『日頃の母の苦労を労り、母への感謝を表す日』ですが、私は“お母さんありがとう”と心の中で唱えながら当番で休日出勤でございます。
で、本日は水産試験場ネタ。

水産試験場のすぐ隣に「菖蒲園」と呼ばれている池があります。今は菖蒲園でも何でもないただの池ですが、昔はここに立派な菖蒲園があったと古い先輩に聞いたことがあります。
その池の岸には何本かのニセカシア(ハリエンジュ)は生えていて、今が花盛りです。

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ニセアカシアは北米原産のマメ科の落葉高木で、日本には1873年に渡来しました。はちみつの蜜源として重要な植物です。上品なクセのない味のアカシア蜂蜜は美味しいですね。

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花もきれいだし、アカシア蜂蜜は美味しいのですが、ニセアカシア(ハリエンジュ)は生態系に被害を及ぼす可能性があるとして、環境省の「要注意外来生物リスト」に登載されています。

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5月9日に産卵されたコイの卵がふ化し始めました。
下の写真はふ化直前の卵。卵の中に目が黒く見えるので「発眼卵」と呼ばれます。

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ふ化したばかりのコイの仔魚。大きさは5~6mm。

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ふ化してから3日ほど経つとエサを食べ始めます。仔魚が最初に食べるエサは池の中の小さな動物プランクトンです。
こんなの↓

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こちらはアユ稚魚の池。

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中には稚魚がたくさん泳いでいます。もうアユ特有の“金星”も光っています。

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5月11日にアユ漁が解禁された長良川では岐阜市中央卸売市場で天然アユの初競りが行われ、最高値は1箱(約1㎏)3万円だったとか。
解禁が待ち遠しいですね~。

さて、以下はいつもの“雑草”ギャラリーです。

ヘビイチゴ
見た目は美味しそうなんですけどね~   (え、そうは見えない?)

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オニタビラコ
どこにでも見られるキク科の越年草。世界中に分布しているそうです。花は結構かわいい。

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ムラサキツメクサ
欧州原産。牧草として導入されました。別名アカツメクサとも呼ばれます。

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あかつめくさ きむぽうげ(イーハトーブ・ガーデン)

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2007年5月16日 (水)

ギンブナの産卵 ~女性だけの世界~

魚の産卵シリーズ、今季第4弾は「ギンブナ」です。

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日本にはフナの仲間はギンブナ、キンブナ、ゲンゴロウブナ(へらぶな)、ニゴロブナなどが生息しています。
ギンブナは“まぶな”あるいは単に“ふな”と呼ばれる身近な魚です。

ギンブナの採卵もコイホンモロコの場合と同じように水面にポリエチレン製の人工産卵基物(魚巣)などを置いて、それに卵を産みつけさせるのですが、大きく違う点がひとつあります。

ギンブナのメス↓。お母さんですね。

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↓そして、お父さんの役目をするのは金魚(和金)です。

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ギンブナの採卵をするには、産卵用の水槽(池)にギンブナのメスと金魚のオスを入れるのです。
そんなことをするとギンブナと金魚のハーフが誕生するのでは?と、心配になりますが、大丈夫。生まれてくるのは、全部ギンブナの子供で、しかもお母さんのクローンです。

ギンブナは変わった魚で、オスがほとんど存在しません。特に関東以北ではメスばかりです。
メスばかりで、どうやって子孫を残しているのかいうと、他の種類の魚に協力してもらっているらしいのです。

ギンブナの卵をウグイやドジョウの精子で受精させると、卵は正常に発生が進みます。しかし他魚種の遺伝形質は受け継がず、ふ化するのは全てギンブナです。他魚種の精子はギンブナの卵が発生を開始するきっかけになるだけで、発生の段階では精子は排除されてしまいます。
メスだけの魚「ギンブナ」はこんなウルトラC的な方法で繁殖しているのです。

P5169252 ギンブナの卵

私は池や川でギンブナの産卵をみたことはないのですが、自然界ではどんな魚がギンブナの産卵に参加しているのか興味があります。
せっかく産卵に参加したのに自分の遺伝子を残せなかったオスの魚はさぞかし無念でありましょう。

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2007年6月18日 (月)

ぐんまのアユは元気です

今日は上野村を流れる神流川で行われた上野村漁協のアユの放流に同行しました。
今日放流されたアユは群馬県水産試験場で継代飼育されてきたアユと利根川河口で採捕した海産アユを掛け合わせたアユの2代目です。

5月25日にも同じ系統のアユが上野村漁協に放流されています。その時も放流に同行したのですが、バケツから川に放されたとたんに上流へグングンと力強く上っていき、こんなに元気なアユは見たことないと組合長が驚くほどでした。

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今日放流されたアユは前回とは違う育成業者が育てた稚魚だったので、多少の不安はあったのですが、今回も放流直後から川底を這うようにして上流へ上っていきました。さらに川岸の弱い流れに入れられたアユは、流芯へ流芯へと強い流れを求めるように泳いでいきました。

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飼育履歴の異なる場合でも、同じように放流直後から元気に流れを遡っていったので、今年育成された掛け合わせアユは活発に上流側へ分散していく性質があるのだと思います。7月中旬頃には大きく成長して友釣りに掛かるようになるでしょう。楽しみです。

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神流川の上野村漁協(6/9解禁)と南甘漁協(6/2解禁)は解禁日以来好調で、今日も平日にもかかわらず川にはたくさんの釣り人の姿が見えました。
先日の土曜日に解禁した上州漁協が不調なので、余計に神流川に来る人が多いのかも知れません。
いずれにしても、よい釣り場作りに熱心な上野村漁協や南甘漁協が多くの釣り客で賑わうのは当然でしょう。

神流川の川底を覗くとアユのハミ跡とカワニナの姿が見えました。

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この時期、心配なのは冷水病です。冷水病の拡散、まん延は他の川で釣ったり、買ったりしたアユの持ち込みが大きな原因ではないかと疑われています。そのような行為はしないようにしましょう。

上野村漁協

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2007年6月27日 (水)

アユ追加放流(神流川 上野村漁協)

昨日に続いて上野村でのお話。

上野村から神流町、藤岡市を流れる関東一の清流『神流川』。神流川の上野村地区は「上野村漁協」、神流町地区は「南甘(なんかん)漁協」が漁場の資源管理を行っています。
今シーズンも、この2つの漁協のアユ釣りは好調です。

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今日は上野村漁協のアユの追加放流に同行し、放流直後のアユの行動について観察しました。
放流されたアユは6月18日と同じく、群馬県水産試験場で継代飼育してきたいわゆる“県産アユ”と海産系の掛け合わせのアユです。
ただし、前回とは養成した養殖業者が異なります。大きさも前回よりも大分大きいサイズです。

漁協の組合員の方が瀬脇にそっと放すと、アユたちはサッと底まで潜った後、上流を目指して一気に泳いでいきました。

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最後はトラックの水槽にホースを取り付け、直接、川に放流します。

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今日も上野村の神流川に放されたアユたちは、とっても元気でした。

今度は、竿持って釣りに来たいです・・・・。

上野村漁協

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2007年7月 6日 (金)

佐久の田んぼに癒された(長野県佐久市)

先日、仕事で長野県佐久市にある「長野県水産試験場佐久支場」に行ってきました。
久しぶりの県外への出張です。
高崎駅から長野新幹線で出発!

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仕事の内容はアユの種苗生産関係者の会議だったのですが、会議後に水産試験場内や周辺を見学しました。

こちらは、長野県水産試験場で開発した“信州サーモン”。

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染色体操作で作ったニジマスの四倍体とブラウントラウトを掛け合わせた魚です。
顔はブラウントラウトそっくりです。刺身も食べてみましたが、群馬の最高級ニジマス『ギンヒカリ』の方が上品な味で美味しかったですね。

水産試験場佐久支場の周辺にはのどかな水田の風景が広がっています。
佐久と言えばコイが有名ですが、水田ではフナの養殖が行われています。フナを飼っている水田は畦際にイネが植えられていない部分が空いています。またイネを植えずにフナを専門に飼っている水田もあります。

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佐久市周辺では、古くから水田でのフナ養殖が行われていましたが、昭和40年代からの減反政策の転作作物としてフナの養殖が盛んになりました。現在佐久市では200軒ほどの農家が水田でフナを養殖しています。

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稲刈り前に3~5㎝ほどに育ったフナを水揚げし、ポリ袋に酸素詰めにされて生きたまま地元JAやスーパーで販売されます。生産量は30トン。そのうち半分が自家消費され、店頭で販売されるのは約15トンほどだそうです。

田んぼの中を覗くと、小さなフナの稚魚たちに混じって、大きなタニシやマツモムシの姿も。

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こんな田んぼを見ていると、何故かホッとします(^^)
フナを飼っていた田んぼで収穫された米は『ふな米』と呼ばれ、一般の米よりも高値で取引されているようです。
確かに“安心”ですよね、こういう水田でとれたお米なら。
残念ながら群馬県ではこういう例を聞いたことがありません。

職場へのお土産は「鯉サブレ」

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田んぼのフナの話(長野県水産試験場)

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2007年7月11日 (水)

藪萱草と錦鯉

前橋周辺の野原では今、ヤブカンゾウ(藪萱草)が花盛りです。

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ヤブカンゾウはユリ科ワスレグサ属の多年草。ニッコウキスゲやユウスゲなどの親戚です。

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オレンジ色の鮮やかな色は梅雨の鬱陶しさを忘れさせてくれます。まさに、ヤブカンゾウは“忘れ草”ですね。
葉や蕾は食用になります(不覚にも食べられることを知ったのはつい最近なので、まだ食べたことはありません)

オレンジ色と言えば、こちらは昨日、長岡市の新潟県内水面水産試験場からやって来たのは、錦鯉の稚魚ご一行様2万匹。飼育方法に関する研究に使います。

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まだ、全身オレンジ色ですが、種類は紅白です。ニシキゴイは小さなうちに何回も選別され、美しい魚しか生きることを許されません。ニシキゴイに産まれてこなくて本当によかったと思う私でございます。

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余談ですが、鯉はとても長寿な魚です。岐阜県の白川村には220年以上生きた「花子」という名前の緋鯉がいたそうです。

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2007年8月16日 (木)

アユの♂・♀の見分け方

前橋は今日も38.1℃の猛暑でした。やれやれ・・・
でも、暑さは今日がピークで明日は少し下がりそうです。と言っても明日の最高気温の予想は34℃。充分暑いです(^^;)

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水産試験場では来週後半からアユの採卵が始まります。
で、今日はアユのオスとメスの見分け方について。

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アユは稚魚や未成魚のときは外見から雌雄を見分けることは困難ですが、段々と成熟が進んでくると見分けられるようになります。

そのポイントは尻鰭(しりびれ)です。

これがメスの尻鰭です。鰭の前の部分が長く、後ろに行くに従って急に短くなっており三角形に見えますね。

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これはオス。メスに比べて鰭の前と後の長さに差がありません。

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産卵期になるとオスは黒っぽくなり、肌はザラザラ、体型も全く違ってくるので、鰭を見なくても手で触っただけで雌雄が分かるようになります。

ところで、トウモロコシの美味しい季節になりましたね~

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2007年8月24日 (金)

アユの採卵

8月もそろそろ終わりに近づいてきました。まだまだ残暑がきびしいですが、秋は一歩一歩確実に近づいています。
水産試験場では今日からアユの採卵が始まりました。

秋、産卵期が近づいてきた川のアユは、なわばりを解消し、川を下り始めます。落ち鮎ですね。川を下る行動は降雨による増水で一気に加速します。
下流の産卵場に到着したアユは群れをなして産卵し、1年という短い一生を終えます。

今日、採卵したのは水産試験場で継代飼育してきたアユです。天然遡上の海産アユの産卵期よりも一月以上早く産卵期を迎えます。

アユの採卵の手順を紹介します。

①熟度の鑑別
メス親魚の中からその日に卵を搾れる魚を選び出します。

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②採卵
メス親魚のお腹を押して、卵をしぼり出します。
この時に、水が混入しないように注意します。受精前の卵に真水は厳禁です。受精率が極端に低下します。

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③採精
オス親魚から精液を採取します。このときも水が混入しないように注意が必要です。真水に触れた精子は運動を開始してしまい、受精前にエネルギーを使い切ってしまうのです。
淡水魚の採卵に真水厳禁というのは意外かも知れませんが、ニジマスやヤマメの採卵でも同じです。

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④媒精
卵の入った容器に精液を加え、水鳥の羽で静かに撹拌します。
この時、精子は卵に触れますが、まだ受精していません。

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⑤受精
水を張ったバケツの中に媒精した卵を入れます。この瞬間に精子が卵の中に入り、受精します。アユの卵はものに触れると、それに張り付く性質があります。シュロのブラシをバケツに入れて卵を付着させます。

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⑥受精卵
大きさは0.8㎜くらいです。

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ふ化までの日数は水温に左右されます。水産試験場のふ化管理用水は約15℃なので2週間後くらいにふ化します。
ふ化したばかりのアユの赤ちゃんは小さくて透明なので、馴れないとどこにいるのかよく分からないくらいです。

ふ化の様子はまた紹介する予定。

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2007年9月 3日 (月)

魚だって学習します ~自発摂餌~

魚を養殖する場合、当然餌を与えます。餌の量の目安として魚種別に「給餌率表」というのがあって、それに基づいて1日に与える餌の量を計算しています。魚の量1kg当たり1日にどれくらいの餌を与えるかは、魚の大きさ、水温によって変わります。

このように普通は人間が餌の量を計算して魚に餌を与えていましたが、これとは全く異なる餌のやり方があります。

それは「自発摂餌」と呼ばれている方法です。
自発摂餌では、餌の量、餌を食べる時間を決めるのは魚自身です。魚は餌が欲しくなると“自発的”に水面に設置されたスイッチを引きます。

そうすると餌箱から一定量の餌が出て来るという仕組みです。1回に出てくる餌の量は少量なので、魚は餌を欲しいうちはスイッチを引き続け、満足するとスイッチを引かなくなります。

このように自発摂餌ではいつでも魚の食欲に応じた餌を与えることができます。
また、飼育管理上も日々の餌の量の計算が不用になります。

P7112158 ニシキゴイの自発摂餌の様子

魚はスイッチを引くと餌が食べられるということを1週間くらいで憶え、後は自由に餌を食べるようになります。
このような“学習”を心理学では「オペラント条件付け」と呼びます。

食べ放題にすると食べ過ぎが心配ですが、魚はこの給餌方法でも餌を食べ過ぎることはありませんでした。
放牧された牛が草の食べ過ぎで太りすぎたという話も聞きませんし、食べ放題だと食べ過ぎるのは人間だけなんですかね。

また、魚釣りで「朝まずめ、夕まずめ」という言葉があります。早朝と夕暮れ時が大釣りできる時間帯だということを表していますが、自発摂餌式給餌でニジマスがいつ餌を食べているかを調べると、早朝と夕暮れにピークがあることが分かりました。
昔から言われていたとおり朝まずめ・夕まずめに活発に餌を食べていたのです。

P6080044 スイッチを引くヤマメ

そうそう。オペラント条件付けに関する面白い話があります。
第二次大戦中のアメリカでは、オペラント条件付けを利用してハトにミサイルの操縦をさせるという研究が行われていました。(実戦では使用されなかったようですが)

オペラント条件づけ(Wikipedia)

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2007年9月 5日 (水)

アユ ~ふ化~

8月24日に始まった今年のアユの採卵。まだ採卵作業は続いていますが、最初に採卵した卵はふ化し始めました。

これはふ化直前のアユの卵です。透明な卵膜を透して中の仔魚の様子が見えます。時々、中でくるっとまわったりします。

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アユの卵には粘着性がありますが、下の写真では付着膜でシュロの毛に張り付いている様子が分かります。

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ふ化したばかりの仔魚の大きさは約6㎜。ハウス内の飼育池では、白い糸くずのようなアユの子供たちが泳いでいます。(ピンぼけ写真でごめんなさい)

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自然の川で産まれたアユの仔魚は、川を下り、波打ち際で生活します。水産試験場でもアユの仔魚は人工海水(汽水)で飼育しています。この池の中では約70万尾のアユ仔魚が飼育されています。

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さて、こんな小さなアユの仔魚にはどんな餌を与えているのでしょう?
それについては、明日紹介したいと思います。

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2007年9月 6日 (木)

仔アユを飼うには餌も飼う

ふ化したばかりの仔アユに与える餌のお話です。

サケ・マス類の稚魚は最初から配合飼料と呼ばれる人工の餌で飼育することが可能ですが、アユや多くの海産魚の仔魚を飼うには「シオミズツボワムシ」という動物プランクトンが必要です。

仔アユを飼うには餌となるシオミズツボワムシも飼わなければならないのです。

シオミズツボワムシ。汽水にすむ大きさ0.2~0.3㎜の動物プランクトンです。
体の下の大きな丸いものは卵です。

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シオミズツボワムシの培養池

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シオミズツボワムシにも当然ですが餌を与えます。

クロレラ。(青汁じゃないよ)

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クロレラは健康食品ですが、これは生のクロレラで細胞壁を破壊していないので、このまま飲んでも人間には消化吸収できません。

それから、生イーストもシオミズツボワムシに与えます。

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そう、パンを作るときに使うイーストです。最盛期には1日に30㎏くらいのイーストを使います。食パン何斤分くらいなんでしょうね?

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培養したシオミズツボワムシはプランクトンネットで収穫して、アユに与えます。
ワムシが池に入れられると、仔アユたちは体をS字にくねらせてから、ジャンプするように飛びついて食べています。

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2007年9月12日 (水)

アユの友釣りに未来はあるのか?(戯れ言)

アユの友釣りは、アユが「なわばり」を作り、侵入者を体当たりで追い払うという性質を利用したユニークな釣り方です。

なわばりを作る性質が作る性質が強いアユや侵入者に対して何度も攻撃をしかけるアユは友釣りで釣られやすいアユです。

このようななわばり行動の強さの評価法として、アユを入れた水槽に侵入者としてアユの模型を置き、模型に対しての攻撃行動を観察する方法があります。

水槽のアユ(なわばりアユ)の模型に対しての攻撃行動の有無、10分間の間に何回攻撃したか等を観察します。

模型を攻撃するアユ↓

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 アユのなわばり行動を調べています(群馬水試)

(以下は想像の世界の戯れ言)
ところで、喧嘩っぱやく、しつこく攻撃するという性質は遺伝するのでしょうか?
海産アユは友釣りで釣りにくいとか、アユの系統によって攻撃行動の強さには差があると言わています。
だとすれば、なわばり行動には遺伝的な要素が関与している可能性があります。

・なわばり行動の強いアユの子孫は、なわばり行動が強い
・なわばり行動の弱いアユの子孫は、なわばり行動が弱い
という仮説が正しいとすれば、大変なことになります。

なわばり行動の強い、つまり喧嘩っぱやく、しつこく攻撃するという性質をもったアユは下手な釣り人でも簡単に釣れてしまいますので、産卵期まで生き延びる可能性は低いわけです。
産卵期まで生き残り子孫を残せる可能性が大きいのは、喧嘩を好まない友釣りで釣りにくいアユです。

とすれば、結果的に友釣りで釣られやすいという遺伝子はアユの中から年を経る事に減っていき、ついにはアユがなわばりを作らなくなってしまうなんてことに・・・・・

まぁ、現実にはそんなことにはならないでしょうが。

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2007年9月26日 (水)

秋のにほひ & しらすアユ

今日の前橋は最低気温14.8℃、最高気温26.2。厳しかった残暑も終わり、これからは日増しに秋が深まっていくことでしょう。

前橋市敷島町の水産試験場内では秋風とともにアキアカネが群れ飛ぶ姿を見るようになりました。

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アキアカネは6月頃平地の池や田んぼで羽化し、山に登ります。アキアカネは暑さに弱いので涼しい高原で暑さを避けて生活するのです。秋になると繁殖のために群れで平野部に下りてきます。

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秋の匂いと言えば・・・・
ぎんなんでございます。

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イチョウの根元にたくさん落ちていました。
秋の臭い?

:~  :~ :~ :~ :~ :~ :~ :~

さて、今月上旬にふ化したアユの仔魚も大分大きくなってきました。
と言っても、まだシラス干しよりやや小さいくらい。

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透明な体のアユの仔魚のことを「しらすアユ」と呼びます。

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フラッシュが反射して眼が金色に光っています。暗黒の闇の中で、うねうねと体をくねらせ迫り来る謎の生命体という感じもしますな。

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2007年10月20日 (土)

秋晴れの週末

今日の前橋は朝から“これぞ秋晴れ!”という感じの青空が広がっていました。

あぁ、それなのに、それなのに・・・・
今日は当番で休日出勤です(T_T)

出勤前に自宅から撮影した浅間山。山頂付近は白く見えます。

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今年の浅間山の初冠雪は10月17日。平年より11日、昨年より21日も早い冬の第一報でした。

休日勤務当番の主な仕事はアユの飼育管理です。
水産試験場のアユはふ化後約40日が経過しました。
でも、まだまだ体は細く透明で魚らしい姿をしていません。鱗ができてアユらしい姿のなるのはもうしばらく先になります。

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お腹の辺りが白く見えるのは、消化管の中の餌が透けて見えているからです。

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ソメイヨシノの老木にコゲラがいました。

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場内ではコゲラはよく目にします。運がよければアオゲラも見ることができます。

ミヤマアカネがユスリカをムシャムシャと食べていました。

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日が沈むと池の上空をたくさんのコウモリが飛び始めます。多分コウモリもユスリカを狙って集まって来るのでしょう。

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先程、空を見上げたらきれいな半月が出ていました。

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明日も秋晴れになりそうですね。

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2007年10月31日 (水)

サケ遡上2007 ~利根大堰~

利根川はサケが自然繁殖する南限の川です。
河口から154㎞、群馬県千代田町と埼玉県行田市で利根川を横断している利根大堰では、サケの遡上が見られます。

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利根大堰では毎年10月~12月の約3ヶ月間、サケの遡上数をカウントしています。
今年は10月30日現在で381尾の遡上が確認されています。これは過去最高の3,215尾の遡上を記録した昨年を上回るペースです。

利根大堰には3つの魚道がありますが、そのうち埼玉県側の1号魚道では魚道内の魚の様子を観察できるようになっています。

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私がここを訪れた日は、台風20号の影響で水が濁っており、サケの観察にはいまひとつの状況でしたが、サケはちらっと姿を見せてくれました。

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対岸の群馬県側を見ると、今年も怪しい2人組がいました。ルアー釣りをしているようです。サケを狙っている密漁者だと思われます。

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サケは水産資源保護法と群馬・埼玉両県の漁業調整規則で採捕が禁じられています。

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利根川でサケを狙っている連中は、サケが掛かってもリリースすれば罪にならないと思っているのでしょうが、それは大きな間違いです。
法律ではサケの採捕行為を禁じているのであって、違法に採捕したサケを持っていなくても犯罪になります。(法令に違反して採捕されたサケを所持しているのも違法です)

サケを捕る目的で、ルアーを投げること自体が違法行為です。

体をボロボロにして命を賭けて河口から154㎞も遡ってきたサケ。
故郷の川へ命を繋ぐために帰ってきたサケたちを狙ってルアーを投げている密漁者。
サケを大事に育てて、放流している子供たちの夢を踏みにじるような行為はやめてもらいたいものです。

利根導水総合管理所

利根大堰サケ遡上データ

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2007年11月12日 (月)

稚アユの選別

水産試験場ではアユがふ化して70日ほど経つと、第1回目の選別作業を行います。
この時期になると体の大きさに大小の差が目立つようになることや飼育池の収容量も多くなり限界に近づいてくるからです。

ふ化後70日が経過したといっても、体重は大きいものでも0.2~0.3g程度ですから作業は慎重に行わなくてはなりません。

池からの取り上げはサイホンを使います。
少量の餌で稚アユたちを集め、サイホンで池から吸い出します。
稚アユたちはホースを通って取り上げ用の生け簀に移送されます。

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目方を計量した後、新しい飼育池に設置された選別用の網生け簀に移します。
小さいものは網目を通って外へ、大きいものは網の中に止まります。網目の大きさで稚アユをふるい分けます。