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2008年4月24日 (木)

カワウ

先日、渡良瀬川にカワウの調査に行ってきました。

カワウは体長約80~85cm、翼長31~34cm、体重は約1.5~2.5kgの大型の鳥で専ら魚を食べています。オスはメスよりもやや大きいのですが、野外において外見で識別するのは困難です。

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高度経済成長時代に生息環境の悪化などで生息数は激減し、1970年代の生息数は全国で約3,000羽と推定されています。しかし、1990年代になると急激に数を増やし、2000年には5~6万羽と推定されるまでになりました。それに伴い、全国的に魚の食害や、繁殖地での木々の枯死などの問題を引き起こすようになりました。

群馬県内では1982年11月に館林市の城沼で1羽、同年12月に伊勢崎市八斗島の利根川で2羽が確認されたのが初めての飛来記録です。
その後、1989年から飛来記録が増え始め、それまで冬期に限られていた飛来が1993年からは通年記録されるようになりました。

時として数百羽の大群で河川に飛来・着水し、魚を食っていることが目撃されますが、これまで私がいくつかの河川を回ってみた経験からは、カワウが毎日のように着水し採食するポイントは少ないように感じています。

下の写真はみどり市の高津戸ダム近で目撃したカワウの群れです。

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この場所はカワウの集団営巣地(コロニー)のすぐ近くなので、群れで休んだり、魚を捕っている様子が頻繁に目撃されているようですが、近所の人の話では見られるカワウの数は以前よりもかなり少なくなったということでした。

コロニーに接近してカワウを観察すると、巣立ち直前の幼鳥から生まれて間もない目もあいていないヒナまで見ることができました。

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カワウの繁殖期は場所により異なり、比較的長期にわたることが特徴です。全国的に見れば、年間を通じて繁殖が可能であるようです。

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カワウに限らずヒヨドリやカラスなど、農作物に被害を与える“害鳥”には、なかなか根本的な対策をとるのは難しいようです。

参考にした主な文献、サイト
 ・特定鳥獣保護管理計画技術マニュアル(カワウ編)
 ・群馬県におけるカワウの生息状況(浅川・1989年)
 ・カワウ(日本野鳥の会)
 ・中央農業総合研究センター鳥獣害研究サブチーム

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別の川でカワウ調査中に見かけたヒバリ

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上空をさえずりながら飛ぶヒバリはよく目にしますが、地上にいるヒバリを近くで見たのは初めてでした。ピンぼけですが、撮れたのが嬉しかったのでup(^^;)

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