焼きまんじゅう(伊勢崎市 大甘堂)
ぐんまのいわゆるB級グルメで、絶対に外せないのが『焼きまんじゅう』。群馬県で育った人で焼きまんじゅうが嫌いという人を私は知りません。しかも聞くところによると、焼きまんじゅうは群馬で生まれ、その分布はほぼ群馬県内に限られるという、ぐんまの特産品のようです。さらに県外の人で焼きまんじゅうを絶賛する人は少ないとか。(「ぐんぐんぐんま」のフーテンの中さんも「悪くない味」とは書いていますが、「おいしい」とは書いていません。しかも、焼きまんじゅうに関する記事はこれだけで、他店の記事はないので、それほど旨いと感じなかったと推測されます)。焼きまんじゅうは、まさに群馬人のDNAともいえる食べ物です。
伊勢崎市では、焼きまんじゅうによる町おこしとして2年ほど前から世界一大きい焼きまんじゅうとか、世界一長い焼きまんじゅうをつくるイベント「上州焼きまん祭り」を開催しています。観光協会のパンフレットによると、市内には14軒の焼きまんじゅう屋があるということです。今日はその中のひとつ、創業明治13年の「大甘堂(伊勢崎市曲輪町)」の焼きまんじゅうを食べました。
焼きまんじゅうには、まんじゅうの中に何も入っていないものとまんじゅうの中にあんこの入っているものがあります。焼きまんじゅうは「あん無し」か「あん入り」かという議論は結構盛り上がると思いますけど、ここでは深く立ち入らないことにします。実は私も「あん入り焼きまんじゅう」なんて「ゲテもの」だ、なんて思っていたのですが、実際に食べてみると、それはそれで、なかなかおいしいものです。相手の食文化を理解するということは必要です。
大甘堂の焼きまんじゅうです。これはあん入りのものです。あん無しはこれよりも一回り小さいサイズです。あん入りが「原嶋屋」焼きまんじゅうとほぼ同サイズですので、あん無しはかなり小振りに感じられました。あんこは甘さひかえめで、3串(4個×3串=12個)くらいぺろりといけます。(うちの奥さんは昔はもっとあんこが甘かったと言っていました。)今回は、あん入りとあん無しを食べ比べましたが、この二つの比較では、あん入りの方がおいしかったですね。味噌もあんこもお互いの味をじゃましていませんでした。そう感じる人は多いらしく、大甘堂では、あん入りの方が人気があるようです。
前述のとおり、焼きまんじゅうはぐんま人のDNA。ぐんまの食文化研究のテーマとして、とても面白い題材だと思います。
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